10月26日に結婚される秋篠宮家の長女・眞子さまと小室圭さん。小室家のトラブルなどから、反対の声が多いが、おふたりのように周囲から反対されながら結婚するカップルは決して珍しくない。そんなカップルたちは“大団円”を迎えることもあれば、駆け落ち後に破綻してしまうケースもある。
「あのときは周りのみんなが反対するなか、自分のつらい状況から逃げたい、この人と一緒にいたいとの一心で入籍しました。だけど、“逃げたい”という気持ちでする結婚は、長く続きませんね」
そう振り返るのは、歌手の畑中葉子(62才)だ。高校入学と同時に、作曲家・平尾昌晃さん(享年79)の音楽教室に入った畑中は、1978年に平尾さんとのデュエット曲『カナダからの手紙』でデビュー。いきなり100万枚を超えるミリオンセラーを叩きだす。高校3年生のときだった。にもかかわらず、1年後に突如7才年上の音楽家と結婚して、芸能界を引退すると宣言した。周囲が猛反対するなかでの“強行突破”だった。
「私はソロでアイドルでのデビュー希望でしたが、それが叶わずデュエットのデビューとなりました。そのデビュー曲が予想をはるかに超えるほど売れたことで、その後もデュエットでの活動にすると事務所が勝手に決めてしまった。社長に直談判すると『ぼくは畑中葉子じゃなくて「カナダからの手紙」がほしかった』と言われて、ものすごく落ち込みました。そのとき、歌唱レッスンの相手として私の悩みや悲しみを受け止めてくれたのが彼でした」(畑中・以下同)
しかし駆け落ち同然の新婚生活は、わずか8か月で破綻した。当時の週刊誌にはこんな見出しが掲げられた。
《20才で結婚、20才で離婚! 駆け落ち幼な妻 畑中葉子8か月で破局!》
「当時はあまりにも若すぎて、親や事務所がなぜ反対するのかまったくわからなかったし、とにかくそのときの自分の悲しさや“ここから逃げたい”という願いを受け入れてくれる存在がほしかった。だから、それを叶えてくれた彼と結婚したんです。だけど実際に入籍してからわかったのは、結婚は一緒に幸せになるためにするもので、逃げる場所や幸せにしてもらうことを相手に求めてするものではないということでした。“逃げ場”としての結婚生活は到底うまくいかず、結局はドロドロの状態になり別れました」