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『二月の勝者』井上真央と柳楽優弥に共通する“子役上がり”の強み

二月の勝者は視聴率も高く好調な滑り出し

『二月の勝者』は視聴率も高く好調な滑り出し

 日本テレビ系連続ドラマ『二月の勝者―絶対合格の教室―』(毎週土曜午後10時)が初回平均世帯視聴率9.2%と好スタートを切った。中学受験の実態をリアルに描いた人気マンガが原作だが、主人公のスーパー塾講師・黒木蔵人を演じる柳楽優弥(31)に「原作そっくり」「再現度が高すぎる」と賞賛の声が相次いでいる。加えて、同局のドラマには8年ぶりの出演となる井上真央(34)の安定感のある演技も高く評価されていると、スポーツ紙芸能デスクは言う。

「井上さんが演じる新任塾講師・佐倉麻衣は、原作では新卒でしたが、ドラマでは元中学教師から転職してきた設定に変わっています。こうした設定変更は原作ファンから違和感をもって受け止められることもありますが、井上さんに関してはネットでも『こういう役ピッタリ』『飾らない演技がいい』と歓迎されています。
 
 井上さん演じる純粋真っ直ぐな佐倉が、柳楽さん演じる黒木の強烈な個性に翻弄されながら惹かれていく様子は、まさに彼女の本領発揮。代表作であるドラマ『花より男子』(2005年)の牧野つくし役を彷彿とさせる役柄に、満を持して原点回帰した印象です。正義感溢れるキャラという意味では、子役時代に主演を務めた『キッズ・ウォー』(1999~2003年)以来、井上さんのイメージそのものと言ってもいいでしょう。

 同じことは柳楽さんにも当てはまります。黒木の隠された暗い部分は、子役時代のデビュー作である映画『誰も知らない』(2004年)で演じた母親に置き去りにされた少年役に通じており、見事に彼らしい役柄です。ちなみに、柳楽さんは同じく日テレで放送されていた『ゆとりですがなにか』(2016年)で名門中学に合格しながら大学受験に失敗したことがトラウマになった役も演じています。

 2人とも久々の連ドラ出演ですが、こうした子役時代から培ったイメージが下敷きにあるため、視聴者も違和感なく彼らの演技を受け入れるのではないでしょうか」

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