美智子上皇后の教えを胸に刻み、皇族としての役目を立派に果たしたプリンセスが巣立つ。溢れる愛を注ぎ、成長を見つめ続けた父と娘との思い出を、秘蔵写真で振り返る。
「かわいい顔して……私に似て」──眞子さまが誕生した翌朝、秋篠宮皇嗣はこう語ったという。60年以上の皇室取材歴を持つ皇室ジャーナリスト・渡邉みどり氏は、父娘の性格もそっくりと指摘する。
「眞子さまの一度決めたら曲げずに最後までやり遂げるところは、秋篠宮殿下のご性格をそのまま受け継いでいらっしゃいます。皇室は国民とともにあることを忘れず、古いものを大切に使うという美智子さまから引き継がれてきた教育方針も眞子さまは実践してこられました」
二人だけの旅行や公務に同行する機会も多かった。眞子さまを小学生時代から撮り続けている本誌皇室担当・横田紋子カメラマンは、「皇族の自覚を小さい頃からお持ちで、美智子さまの立ち居振る舞いを参考にされていると感じることがよくありました」と振り返る。
10月26日、眞子さまは30年間過ごした秋篠宮家を離れる。父として願うのは、ただひとつだろう。幸せになってほしい──国民の思いもまた、その願いだけである。
●1991年12月17日 東京・元赤坂の秋篠宮邸
生後約2か月の眞子さまに、両親は慈しみにあふれた眼差しを向ける。「眞」には「天性のものを失わず、自然に、飾ることなく、ありのままに人生を歩んでほしい」との願いが込められている
●2004年3月 学習院初等科の卒業式
眞子さまの学校の式典に3人で出席するのはこれが最後。「秋篠宮さまは一歩引かれ、以降、中等科入学式からは紀子さまだけが出席されるようになりました」(週刊ポスト・横田カメラマン)