井上順(74才)、草刈正雄(69才)……。まだまだ若さにあふれる“アラウンド70男性”は少なくない。コラムニストで放送作家の山田美保子さんが、その魅力を紹介する。
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若さの秘訣は明るい想い出を胸に楽しく暮らす
「今日のお客様は“輝ける74才”このかたです」
10月14日の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)での黒柳徹子サン(88才)の紹介に、自身の大ヒット曲『お世話になりました』(1971年)を歌いながらタップダンスで登場したのは井上順サン。
1960年代、GSブームの雄「ザ・スパイダース」で、甘いルックスやコメディアン的なトーク、ギャグが超人気でした。『夜のヒットスタジオ』『夜のヒットスタジオDELUXE』(ともにフジテレビ系)をはじめ、歌番組の司会者としての印象も強いですし、俳優さんとしても多くの作品に出ていて、最近ではNHK連続テレビ小説『エール』と『おかえりモネ』に2年連続で出演。つまり“現役選手”でいらっしゃるワケですが、いや~、それにしても、お変わりにならない。若すぎます。
その秘密が『徹子?』で次々に明かされたのですから(普段は『バイキングMORE』〈フジテレビ系〉派ですが……)、一瞬たりとも聞き逃せず、リアルタイムで拝見しちゃいました。
まずは「Twitter」のお話。そうでした。順サンと言えば、1年半前から始めたTwitterで、あのデーブ・スペクターさんの上を行くかのようなダジャレの連発や、手料理の画像、タップダンスやヨガの動画などが大注目を集めていたのでした。
その内容は楽しいだけじゃなくて、とってもオシャレ。生ハムが豪勢にのったサラダプレートや、茹でたカボチャにクリームやレーズンを和えた一品など、渋谷生まれ、麻布龍土町育ちらしくグルメでオシャレな順サンならではのお料理なのです。カボチャの日は「カボチャン、ペ!!」とカトちゃん(加藤茶サン・78才)のイラストが描かれた色紙と共にアップ。朝5時に起きて、頭がクリアなうちに、Twitterに何を上げるのか知恵を絞るのは、脳トレになりそうですよね。
ちなみに、スマホ初心者のカトちゃんには生存確認も含め、毎朝、LINEのやり方を伝授しているそうです。
続いて驚いたのは、記憶力が抜群であること。30年前、徹子サンと同じ事務所だったという順サンが、当時のことを徹子サン以上に細かいディテール付きで次々お話しされる様子にも心から驚かされました。
このたび、Twitterを基に初のフォトエッセイ『グッモー!』(PARCO出版)を上梓された順サンは、初めてご家族のことも本の中で明かされています。