国際情報

上海でパフォーマーが食品ロス喚起のため川に純金粒500g投げる

食品ロス喚起のためだったが…

食品ロス問題喚起のためだったが…

 中国上海市で、パフォーマンス・アーティストの楊業新氏が食品ロスに関心を持ってもらうために、市内を流れる黄埔江や街なかのマンホールなどに純金1000粒、重さにして500グラムを投げ捨てるパフォーマンスを行い、その映像を中国版短文投稿SNS「微博(ウェイボー)」に投稿したところ、2億ビューに達した。しかし、ネット上で「食べ物を廃棄するのと、純金の粒を捨てることは意味が違う。あまりにもばかげている」などとの批判が殺到し、炎上してしまった。

 これに対して、「金の粒を捨てるのはもったいないと言う人がいるが、米の粒を捨てるのはまったく気にしない。そういう人たちこそ、楊氏が問題を喚起しようとした人たちなのだ」などとする人々のコメントも出ている。北京の週刊誌「中国新聞週刊」が報じた。

 楊氏がパフォーマンスを行ったのは10月16日、この日は今年が第41回目の世界食料デーに当たっていた。黄埔江などに投げ捨てた純金の粒500グラムは時価で23万元(約390万円)に相当するという。

 これについて、楊氏は「普通のものを無駄にしても、人々の興味を引くことはできません。極端な浪費だけが、人々に食品ロスの問題がいかに深刻であるかを理解させ、そして彼らの考え方や行動を変えることができるのです」と訴えている。

 ところが、楊氏の主張や目論見とは違って、ネット上では「金はさまざまな産業技術に利用できる。1000粒のコメを捨てるのはそれほどもったいないとは思いませんが、金を捨てるのは、それこそ資源の無駄使いではないか」と楊氏のパフォーマンスを批判する声が多数寄せられた。

 中国新聞週刊によると、17日の午後までに、同誌のアンケートに回答した2万7000人中の60%以上が「金の粒を捨てる行為は無駄だと思う。捨てるくらいならば、食品ロスをしないように、金を有効利用すべきだった」などと批判的な声を寄せている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

モテ男だった火野正平さん(時事通信フォト)
【火野正平さん逝去】4年前「不倫の作法」を尋ねた記者に「それ俺に聞くの!?」 その場にいた娘たちは爆笑した
週刊ポスト
「●」について語った渡邊渚アナ
【大好評エッセイ連載第2回】元フジテレビ渡邊渚アナが明かす「恋も宇宙も一緒だな~と思ったりした出来事」
NEWSポストセブン
三笠宮妃百合子さま(時事通信フォト)
百合子さま逝去で“三笠宮家当主”をめぐる議論再燃か 喪主を務める彬子さまと母・信子さまと間には深い溝
女性セブン
氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
「SUNTORYドリンクスマイルBAR」
《忘年会シーズンにこそ適正飲酒を》サントリーの新たな取り組み 自分に合った “飲み“の楽しさの発見につながる「ドリンク スマイル」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン