たったの9分だった。10月26日午後2時、ホテルグランドアーク半蔵門(東京・千代田区)の華の間。小室圭さんと眞子さんは着席すると、事前に用意した原稿を淡々と読み上げ、一礼して退出。こうして、平成から令和にかけて約4年間、皇室を揺るがせた結婚にまつわる騒動に、あっけなく幕が下ろされた。
会見前日のことだ。
「秋篠宮家の最側近である皇嗣職大夫が“会見は冒頭の発言のみで終了。質問には文書で回答する”と突然発表したのです」(皇室記者)
もともとは小室さんと眞子さんが記者からの5つの質問に答え、さらにそれに関連した質問にも答える予定だったのだが、突然のキャンセル。理由は、事前に質問を見た眞子さんがショックを受け、会場で質問に答えることを想像するだけで強い恐怖や不安を感じるから、と説明された。
「最初から会見で質疑応答をするつもりがあったのでしょうか」と言うのは、ある皇室ジャーナリスト。
「会見の1週間以上前には記者団から皇嗣職に質問が提出されていました。事前に内容を調整するためです。宮内庁側は“質問に誤った情報がある”と前日に突然公表しましたが、なぜ、充分に事前調整の時間があったのに、記者団と協議しなかったのか。あえてそれをせずに、眞子さんの複雑性PTSDと質問のせいにして、質疑応答はドタキャンするというのが、既定路線だったのでしょう」
かくして会見は、一方的な意見表明の場となった。そして小室家の金銭トラブルに端を発するさまざまな疑問は、藪の中に消えた──そうした事態に、さまざまな意見が噴出した。
「質問もない会見なら、やる必要があったのか」(前出・皇室記者)
「眞子さんが複雑性PTSDであることは充分に配慮されるべきだ。後日にでも小室さんが単独で会見すればいい」(別の皇室記者)
「眞子さんの体調が充分に快復してから、会見を仕切り直せばいいのではないか」(前出・皇室ジャーナリスト)
数々の疑問に対する明確な答えはなかった今回の結婚会見。秋篠宮さまが求められていた「多くの人が納得し喜んでくれる状況」とならないままでいいのだろうか──。
※女性セブン2021年11月11日・18日号