晴れて夫婦となった小室圭さんと眞子さん。会見での質疑応答が前日になって中止されるなど最後まで異例ずくめの結婚だったが、二人揃っての会見からは、周囲の声がどうであっても愛する人と一緒になりたいという強い思いが伝わってきた。
冒頭の発言で、眞子さんはこう語った。
「私にとって圭さんはかけがえのない存在です。そして、私たちにとって結婚は、自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択でした」
小室さんは単刀直入にこう切り出した。
「私は眞子さんを愛しております。一度きりの人生を、愛する人と共に過ごしたいと思っています」
会見で二人は、「感謝」と「申し訳ない」という言葉を繰り返した。それは率直な気持ちであると同時に、結婚への強い決意が込められた言葉だったのではないか。学生時代から美智子上皇后と親交を結び、そのご成婚から今日まで皇室を取材してきた皇室ジャーナリストの渡邉みどり氏も、やはり会見を驚きをもって見守ったという。
「まず驚いたのは、小室さんが『愛しております』とはっきりおっしゃったことです。もちろん眞子さんも事前に承知していた言葉だと思いますが、報道陣の前であれだけはっきり愛すると表現したのは、これまでの皇族の会見ではなかったことです。
一方、眞子さんの発言で印象深かったのは、『圭さんの留学については、将来計画していた留学を前倒しして海外に拠点を作ってほしいと私がお願いしました』と明かされたことです。眞子さんがどれだけ真剣に二人の将来を考えていたかうかがい知れました。そして、決断した以上は最後まで貫くという強い意志は、改めて父である秋篠宮さまのご性格を受け継いでいらっしゃるのだなあと感じました」
しかし、その父もまた、娘の結婚という晴れの日に「申し訳ない」と言わざるを得なかった。発表されたコメントはこうだ。
「本日、私たちの長女眞子は結婚いたしました。最初に結婚をすることについて公表して以降、私たちにとって予期していなかった出来事が起こりました。このことについて、私たちの周りからも種々の示唆をいただくとともに、心配する声や反対する声が寄せられました。また、皇室への影響も少なからずありました。ご迷惑をおかけした方々に誠に申し訳ない気持ちでおります」
本来なら、あるいは一般家庭であるならば、父と母は満面の笑みで娘の旅立ちを見送り、心から喜びの言葉を口にしただろう。その日に「申し訳ない」と語った心痛はいかばかりか。渡邉氏は、小室夫妻と秋篠宮家に対する国民感情についてこう語る。