1989年、テレビ朝日の深夜番組『プレステージ』での初対決以来、30年以上にわたって続いてきた大槻義彦、韮澤潤一郎両氏の「UFOいる・いない」バトル。今再び、『週刊ポスト』誌上で両氏が直接対決した。(前後編の前編)
大槻:韮澤さんとは年1回テレビ特番でお会いするけど、何だか最近、元気がない。今日はちゃんと討論できるか心配してるのよ。
韮澤:まぁ、私も歳を取りましてねぇ……。
大槻:ところで、今日は持ってきたの? ほら、例の宇宙人の住民票。
韮澤:いやいや持ってこないですよ。だって先生は(宇宙語)読めないでしょ?
大槻:私が読めるわけないじゃないか!
韮澤:私も読めないですけどね。そんなことよりね、今日は決着つけに来たんですよ。もう30年もやってるんですからね。
大槻:うむ、望むところだ。その前にお断わりしておきますが、私たち科学者は「宇宙人がいない」とは一言も言っていない。ただ、物理的に地球に来ることは不可能だと言ってるの。私だって、宇宙人はいるだろうと思っているんです。
韮澤:いや、「だろう」じゃ困るんですよ。
大槻:韮澤さんは「宇宙人はもう地球に住んでいる」と主張してきたけど、これは変えませんね?
韮澤:変えません。
大槻:それならやりがいがある。
宇宙人が不法入国?
大槻:じゃあ改めて聞きますが、宇宙人はどうやって地球に来たの? 地球の住民票はどうやって入手したの? 不法入国じゃないの?
韮澤:いや、そんな厳密でもないんですよ。不法入国者だってたくさんいるし、管理しきれないでしょ。
大槻:となると、宇宙人は不法入国した上に、戸籍や住民票も偽造したわけだ。
韮澤:偽造じゃなくて、しかるべき方法で……。
大槻:「YES」か「NO」で答えてくださいよ。