ライフ

「野菜=健康」は安直? じゃがいも、トマトの「食べすぎ」に弊害も

じゃがいもは温度を低くして保存を(写真/アフロ)

じゃがいもを大量に摂取することのリスクとは?(写真/アフロ)

 ベジ・ファーストやパワーサラダなど、野菜と健康をひも付けたムーブメントは過去に何度も巻き起こった。しかしそれもやりすぎは禁物だ。食と健康の専門家たち15人が理由とともに挙げた「ワーストランキング」は驚くべき結果だった。ランキング内には野菜の名前が数多く入っているのだ。

【以下、15人の「食と健康の専門家」に「食べすぎると毒に変わる食品」を挙げてもらい、1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として集計した。 植田美津恵さん(医学博士)、小倉朋子さん(トータルフード代表)、大西睦子さん(内科医)、黒田愛美さん(医師/アスリート)、佐々木欧さん(医師/秋葉原駅クリニック)、白澤卓二さん(医師)、清水加奈子さん(管理栄養士)、田中優子さん(医師/田中病院院長)、中沢るみさん(管理栄養士)、福田千晶さん(医学博士)、福田正博さん(糖尿病専門医/臨床内科専門医)、牧田善二さん(医師)、望月理恵子さん(管理栄養士/健康検定協会)、森昭彦さん(サイエンスジャーナリスト)、森川貴さん(医師/大阪市立総合医療センター腎臓・高血圧内科)】

 野菜類の中で、食べすぎに注意すべきランキング1位にとなったじゃがいもを、サイエンス・ジャーナリストの森昭彦さんは「毒草」とすら表現する。

「じゃがいもには、強い神経毒性を示すグリコアルカロイド類のα-ソラニンやα-チャコニンが含まれており、実は食中毒が頻繁に起きています。“芽をくり抜き、皮をむき、よくゆでれば安全”といわれていますが、毒素を完全に除去するのは難しい。大量に摂取すればそれだけ腹痛や嘔吐、下痢を引き起こすリスクが高まります。

 特にメークイーン種やシェリー種は含有量が多い。長期間にわたって光に当たると含有量が著しく増加するので、スーパーで売れ残っているものは要注意。買うときには、新芽の有無や皮の色の変化をしっかり確認して選びましょう」

 AGE牧田クリニック院長の牧田善二さんは、調理方法に注意を促す。

「がんや老化、血管病などの原因となる有害物質『AGE』はたんぱく質と糖を同時に加熱することで生成されます。同じ食材でもどう料理するかによってその量は大きく変わるのですが、じゃがいもはその差が特に激しい。ゆでたり煮たりするのであればそれほど問題はありませんが、ポテトチップスやフライドポテトなどに加工されたものはAGE値が格段に高く、健康状態に悪影響があります」

関連記事

トピックス

長女が誕生した大谷と真美子さん(アフロ)
《大谷翔平に長女が誕生》真美子さん「出産目前」に1人で訪れた場所 「ゆったり服」で大谷の白ポルシェに乗って
NEWSポストセブン
3月末でNHKを退社し、フリーとなった中川安奈アナ(インスタグラムより)
《“元カレ写真並べる”が注目》元NHK中川安奈アナ、“送別会なし”に「NHK冷たい」の声も それでもNHKの判断が「賢明」と言えるテレビ業界のリスク事情
NEWSポストセブン
第一子となる長女が誕生した大谷翔平と真美子さん
第一子誕生の大谷翔平、広告出演オファー殺到でスポンサー収入200億円突破も ベビー関連・ファミリー関連企業から熱視線、争奪戦早くも開始か 
NEWSポストセブン
九谷焼の窯元「錦山窯」を訪ねられた佳子さま(2025年4月、石川県・小松市。撮影/JMPA)
佳子さまが被災地訪問で見せられた“紀子さま風スーツ”の着こなし 「襟なし×スカート」の淡色セットアップ 
NEWSポストセブン
第一子出産に向け準備を進める真美子さん
【ベビー誕生の大谷翔平・真美子さんに大きな試練】出産後のドジャースは遠征だらけ「真美子さんが孤独を感じ、すれ違いになる懸念」指摘する声
女性セブン
金メダル級の演技(C)NHK連続テレビ小説「あんぱん」NHK総合 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
朝ドラ『あんぱん』で“韋駄天おのぶ”を演じる今田美桜の俊足秘話 「元陸上部で中学校の運動会ではリレーの選手に」、ヒロイン選考オーディションでは「走りのテスト」も
週刊ポスト
『続・続・最後から二番目の恋』でW主演を務める中井貴一と小泉今日子
なぜ11年ぶり続編『続・続・最後から二番目の恋』は好発進できたのか 小泉今日子と中井貴一、月9ドラマ30年ぶりW主演の“因縁と信頼” 
NEWSポストセブン
(撮影/田中麻以)
【高市早苗氏独占インタビュー】今だから明かせる自民党総裁選挙の裏側「ある派閥では決選投票で『男に入れろ』という指令が出ていたと聞いた」
週刊ポスト
大谷と真美子さんの「冬のホーム」が観光地化の危機
《ベイビーが誕生した大谷翔平・真美子さんの“癒しの場所”が…》ハワイの25億円リゾート別荘が早くも“観光地化”する危機
NEWSポストセブン
公然わいせつで摘発された大阪のストリップ「東洋ショー劇場」が営業再開(右・Instagramより)
《大阪万博・浄化作戦の裏で…》摘発されたストリップ「天満東洋ショー劇場」が“はいてないように見えるパンツ”で対策 地元は「ストリップは芸術。『劇場を守る会』結成」
NEWSポストセブン
同僚に薬物を持ったとして元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告が逮捕された(時事通信フォト/HPより(現在は削除済み)
同僚アナに薬を盛った沖縄の大坪彩織元アナ(24)の“執念深い犯行” 地元メディア関係者が「“ちむひじるぅ(冷たい)”なん じゃないか」と呟いたワケ《傷害罪で起訴》
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
《結婚願望ナシの中村七之助がゴールイン》ナンバーワン元芸妓との入籍を決断した背景に“実母の終活”
NEWSポストセブン