大きな黒のバッグから、かわいいイラストが書かれた小さなポーチを取り出しながら駐車場を歩いてきたのは、ミュージカル「ナイツ・テイル-騎士物語-」の出演を終えたばかりの女優・上白石萌音(23才)。ふんわりとした大きめの紫のワンピースが似合っている。11月1日からはヒロインの一人を演じるNHK朝の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」もスタートする、今、最もノッている若手女優である。
多くのタレントを担当するベテランスタイリストは「秋らしい落ち着きのあるファッションで、かつ小柄な萌音さんに良く似合う型のオールインワンですね」と称賛した。
広瀬アリス(26才)&広瀬すず(23才)と並ぶほどの人気姉妹女優になりつつある萌音と妹の萌歌(21才)。
「顔も似ている姉妹ですが、1つ大きな違いがあるんです。身長差が、妹の萌歌さんの163センチに対して、萌音さんは152センチと10センチ以上の差があるんです」(前出・スタイリスト)
ただ、それこそが萌音がブレークした一因でもあるという。出世作といえば、昨年1月クールのゴールデン・プライムタイムの連続ドラマ「恋はつづくよどこまでも」(TBS系)。ある芸能リポーターは「当代きってのイケメン俳優の佐藤健さん(32才)にドキドキする、女性視聴者と等身大のヒロインを好演したことが、内外で評価を高めました。佐藤さんは身長170センチとそれほど高身長ではありません。萌音さんの小柄さが、かっこよく壁ドンをされるヒロイン役として、まさにピッタリだったのです」と振り返った。
あっという間に大ブレークして、ついに全若手女優の憧れの“朝ドラヒロイン”まで射止めた彼女。前出の芸能リポーターは「萌音さんは、会見やラジオ番組のトークなどで、いつも自信のなさを口にしていますが、ドラマ関係者の間では、台本覚えや役作りでのストイックさ、努力家な面も高く評価されています。低い身長という面もしっかりと個性に昇華させていて、今後もいろんな役が舞い込んでくるでしょう」と話した。
冒頭のふんわりとしたワンピースは可愛らしい彼女を象徴する姿だが、その裏では並々ならぬ努力が隠れている。