キー局で朝8時の情報番組の改編が行なわれてから約半年。安定した人気を誇っているのが、NHKの『あさイチ』だ。視聴率は『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)とトップを競い合っている。その原動力の一つが、3月からキャスターに就任した鈴木奈穂子アナ(39)だ。それまで『NHKニュース7』をはじめ報道畑を歩んできた鈴木アナの気さくな姿が話題を呼んでいる。そんな彼女の画面には映らない素顔を、『あさイチ』でリポーターを務めるタレントの副島淳氏(37)が語った。
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『あさイチ』では有働由美子アナ(52)、近江友里恵元アナ(33)、そして鈴木アナと共演させていただいています。鈴木さんはもともと報道にいた方なので、はじめはどんな人なのかなと身構えていました。しかし、それは全くの杞憂で、とても気さくで良い方です。
リハの時にしろ本番の時にしろ、いつも僕がスタジオに入るとメイク室の扉を開けっ放しにしてメイクをなさっているんです。僕がそれを見て「ほらほら、閉めてっ!」ってツッコむと「あはは、全然いいのよ」みたいな感じですね。
ほかにも番組内で料理の調理法を紹介する時なんかは、専門家の説明を聞いていても、「これは私にはできないなー」ってぼやいたり、結構な面倒くさがり屋さん(笑)。その抜けた感じが可愛い方だなあと思っています。ただ、面倒くさがりというところは番組作りには大事な視点で、視聴者もこう感じているだろうなっていう気づきも得られると思うんです。
普段から鷹揚としている鈴木アナも、9月14日の放送で有働アナが乱入してきた時は「今日はちょっと大先輩がスタジオにいらっしゃるので……」と緊張しまくってましたね(笑)。その時は、有働さんの威光を再び感じた瞬間でした。
歴代の『あさイチ』のキャスターと共演して感じるのは、NHKのなかでも親近感のあるアナが多いなということですね。有働さんをはじめ、天然キャラで見ている人を和ませる天才とも言える近江ちゃんや、報道精神で現場を迅速に仕切りながら、主婦目線も忘れていない鈴木さん、どなたも個性は違うけど親しみやすい。
早朝のニュース番組などは、端的にその日の情報を述べることが求められますが、8時台は視聴者が肩の力を抜いてリラックスして見る時間帯です。ニュースも伝えつつ、視聴者に安心感も与えられる、有働アナ、近江ちゃん、そして鈴木アナの魅力が一番光る時間帯なんだなと思っています。