芸能

『最愛』主演の吉高由里子 ドラマオタクを虜にした「3つの魅力」

女優・吉高由里子の魅力をドラマオタクの視点から分析(Getty Images)

女優・吉高由里子の魅力をドラマオタクの視点から分析(Getty Images)

 主役の吉高由里子が相手役に松下洸平、井浦新ら注目俳優を従えて展開するサスペンスドラマ『最愛』が話題だ。ドラマオタクを自任するエッセイストの小林久乃氏は、「放送中のツイッター投稿の数」でその人気ぶりがうかがえるという。ドラマの人気を支える主演女優・吉高由里子の魅力を3つの角度から考察・分析する。

 * * *
 放送中、ツイッターを見ているとドラマ『最愛』(TBS系、金曜夜10時~)の人気が加速しているように感じる。ドラマに関連する多くのワードがトレンドに上がり、ついつい私も感想をつぶやいたりしている。

 この作品ではふたつの殺人事件を起点に、学生時代、想いを寄せ合っていた男女が再会するところから物語が始まる。主な登場人物は事件の参考人・真田梨央(吉高由里子)と、担当刑事・宮崎大輝(松下洸平)だ。ふたりの周りにはいくつもの人間関係がうごめき、巧妙な伏線が敷かれている……と、言葉で表現すると、よくあるサスペンスラブストーリーと思える。

 それだけでは私はもちろん、視聴者の多くもSNSでつぶさに反応はしないだろう。ではなぜ花金にリアタイ(リアルタイム視聴)までするのかといえば、そこには吉高由里子さんという大きな吸引力があるからだ。本当に……すごい。今回は超個人的な視点で、彼女の魅力を綴りたい。共感の反応を心よりお待ちしております。

笑いのツボをおさえた、的確な頭の回転速度

 吉高さんの共演者たちがバラエティ番組などで口を揃えて言うのは「現場に現れると、雰囲気が明るくなる」という賞賛のコメントだ。本当によく聞く。緊張感漂う撮影現場で、彼女の背後には後光が射しているのだろうか。

 これまでの自分の取材で体験したことを基に推察すると、彼女は頭の回転数が絶妙に良いのだと思う。存在だけで明るさを放つひとは、何も芸能人だけではない。一般人でもたくさんいる。でもそこに必要なのは、周囲を不快に落とし込まない、会話術。見た目だけで人を惹き寄せるのではなく、適度な笑いが必要なのである。

 このパターンを吉高さんに見たのは、2014年放送の『第65回NHK紅白歌合戦』で司会を務めたときのこと。発表記者会見で「とんでもないこと、よくも(自分を)選んでくれたと思う」という発言を強烈に覚えている。天下のNHKがセッティングした、1年間を締め括る名物番組である。その司会者発表には多くのマスコミが集まり、日本中の関心が集まっている。その最中で決して“天然”発言ではない、絶妙な温度で笑いを取っている様子に天性の頭脳回転数を感じた。滑ったら面倒なことになるかもしれない危険を物ともせず、空気を読んでいたのだ。ふつうの女優さんは公の場での踏み込んだ発言は避けることが多いので、とても新鮮だった。

関連キーワード

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン