ゴールデンボンバーの歌広場淳の不倫騒動が話題になっている。ミュージシャンと、ミュージシャンを愛する女性の間には、昔から独特なルールがあるという。コラムニストで放送作家の山田美保子さんが、昔といまを比較しながら解説する。
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ミュージシャンと女性との間に脈々と続くルール
昨今、ギョーカイ内でよく聞かれるのは「昔は大丈夫だったけど」「ギリギリセーフだったけど」「いまは確実にアウトだよね」「コンプラ(イアンス)的にダメだよね」という会話。
たとえば、いま、女性の容姿をズバリ口にすることは、テレビでは、すべてNGではないけれど、「言いかたに気をつけなければならない」行為。女性お笑いトリオ「3時のヒロイン」が、容姿ネタをやらないと宣言したことは、男性芸人のみならず、女性芸人の間にも波紋を広げたものです。
え? キレイな人にキレイって言っちゃいけないの?と思わずツッコミたくなってしまいますが、少し前までは頻繁に目にしていた「○才代には見えない」とか「もっとも美しいと思う人」のランキングを番組で扱うことにも、小さなストップがかかっている状態。すみれサン(31才)や水原希子サン(31才)のように、そういう目で見られることに声をあげる女性も出てきていますよね。
同じように、恋愛についても、いまは「やっていいこと」と「やってはいけないこと」があるようで、「傷ついた」「傷つけた」ことが、ものすごい大ごとになっているような……。恋愛なんて傷ついたり傷つけたりするものでしょ? みんな、そうした経験を重ねて大人になっていくものじゃないの?と思う私は古い人間なのでしょうかね。
ゴールデンボンバーの歌広場淳サン(36才)に“文春砲”が投下され、歌広場サンが活動自粛を発表したことにも、私は正直、驚かされたものです。お相手の女性が一般のかたなので深掘りはいたしませんが、記事を読ませていただく限り、絵に描いたような不倫劇。もちろん肯定も賛成もしませんけれど、記事に出てくる会話は、不倫を題材にしたドラマではボツになるでしょうね。みんながみんなそうだとは言いませんが、既婚男性って、目の前に魅力的な女性がいたら、ああいうセリフを言うよね~と思ってしまいました。
ただ、2か月前には、同じメンバーの鬼龍院翔サン(37才)にも二股報道があったばかり。その際、発表された“金爆”らしい謝罪動画が賛否を呼んだことは記憶に新しいし、そのとき、歌広場サンはどんな気持ちで鬼龍院サンを責めていたのかと思うと、当該女性は複雑だったでしょうね。お察しいたします。
ですが、もう1つ、「ミュージシャンを愛してしまった女性」と「ミュージシャン」との間には、昔から脈々と続いているルールがあることも、お伝えしたいものです。
まず、「ミュージシャンはモテるから」は昔もいまも変わらぬ事実です。対象が男性アイドルなら、「ファンみんなのもの」「ファンみんなで育てるもの」という暗黙のルールがありますが、ミュージシャンのファンは、なぜか「私だけのもの」という感情に陥りやすい。古い話ばかりで恐縮ですが、その昔、ファンの中にはミュージシャンとの特別な関係を望む「グルーピー」などという言葉もあったほどでした。