「まだ早いので辞退させていただきたい」──日本国民において最大級の栄誉を断ったのは、米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平(27才)。11月22日の記者会見で松野博一官房長官が、大谷が国民栄誉賞授与の打診を辞退したことを明かした。
今季の大谷は打者では46本塁打、100打点、26盗塁をマークし、投手としても9勝を挙げた。日本時間の11月19日には史上19人目となる、満票でのリーグMVPに選出された。アジア人の満票MVPは史上初という快挙だ。
人間離れした身体能力とキュートな笑顔のギャップは現地女性のハートをとらえて、試合中のスタンドに「ショーヘイ、結婚して!!」とのプラカードが掲げられるほど。来季の年俸は550万ドル(約6億2700万円)だが、今後契約を延長すれば、年俸は5000万ドル(約57億円)、複数年契約で総額4億ドル(約456億円)以上の大型契約も夢ではないとされている。
そんな大谷は10月末に帰国してから、都内でひっそりとシーズンオフの生活を始めていた。その極秘の生活は、スターの暮らしぶりとしては、あまりにも質素だった。
「国内の拠点は都内のタワマン最上階にあるメゾネットタイプの部屋で、2018年春に2億5000万円をキャッシュで払って購入したそうです。オフシーズンはこの自宅にいることが多く、タワマンと練習場を往復する毎日です」(スポーツ紙記者)
MVP受賞後の電話会見で「どんなお祝いをするのか」と聞かれた大谷は、素っ気なくこう答えた。
「特にないですね。普通に過ごすと思いますけど」
11月下旬、上下黒のトレーニングウエアで自宅にほど近いスポーツジムに現れた大谷は、1時間半ほど汗を流してまっすぐ帰宅した。帰国後は買い物などもスポンサーの店でサッとすませるだけの大谷だが、実はタワマンで1人の女性が彼の帰りを待っている。母親の加代子さんだ。
「大谷選手が帰国中は、ふだん岩手に住んでいる加代子さんが夫を残して上京して、食事や身の回りの世話をすることも多いそうです。加代子さんは以前からオフシーズンになるとちょくちょく息子のもとを訪れて、冷凍した手作りの料理を手渡したりしていましたからね。いまはコロナもあるし、大谷選手の体調のことがよほど心配なのでしょう」(前出・スポーツ紙記者)
若きスーパースターが全幅の信頼を寄せる加代子さんも、かつては有望なアスリートだった。