一年を締めくくる『NHK紅白歌合戦』。今年は朝ドラヒロインやアイドルなどテレビでよく見かける顔はもちろん、音楽配信サービスを通じて若い世代に人気のアーティストも多数出場。いまのうちに予習しておけば、放送当日に“知ったか”ができるかも? 初出場組の基礎的な情報を紹介します。
■上白石萌音(紅組)
NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』のヒロインを務める上白石は、2016年にミニアルバム「chouchou」で歌手デビューも果たしている女優。母親が音楽の先生だった影響で、幼い頃から音楽が身近な環境で育ったそう。今年の6月には1970〜1990年代の歌謡曲を収録したカバーアルバム「あの歌-1-」「あの歌-2-」を発売し話題に。
■Awesome City Club(紅組)
2015年にメジャーデビューした男女混合バンド。今年は映画『花束みたいな恋をした』のインスパイア曲「勿忘(わすれな)」が、サブスクリプションサービスで2億回再生されるなど、若者を中心に人気を博している。発表会見ではメンバーのPORINが感極まり、「お世話になったかたがたにやっと恩返しができる」と泣きながらあいさつした。
■BiSH(紅組)
「楽器を持たないパンクバンド」として人気の女性6人組アイドル。2016年にメジャーデビューすると、破天荒なパフォーマンスと“エモい”楽曲で着実に人気を集めてきた。2020年に発売した初ベストアルバム「FOR LiVE -BiSH BEST-」は、オリコン週間アルバムチャートで1位を獲得。白組で出場する「DISH//」と名前が似ているので、間違えないように注意!
■millennium parade×Belle(中村佳穂)(紅組)
興行収入65億円超えを果たしたアニメ映画『竜とそばかすの姫』のメインテーマで話題に。King Gnuのメンバー常田大希率いるmillennium paradeとアニメ映画『竜とそばかすの姫』ですず/ベルの声を務めたBelle(中村佳穂)のユニットだ。King Gnuは2年前にも紅白に出場している。
■KAT-TUN(白組)
ジャニーズ事務所の3人組アイドル・KAT-TUNは、結成15周年にして悲願の初出場。今年3月に3年ぶりとなるシングル「Roar」を発売している。スケジュールの都合で会見には出席できなかったが、「15周年の集大成、紅白のステージでぼくたちの思い、そして皆様への感謝の思いを精一杯届けたいと思います。どうぞよろしくお願いします」とVTRでコメントを寄せた。
■Snow Man(白組)
昨年ジャニーズ事務所からデビューした9人組アイドルグループ。昨年も選出されていたものの、メンバーの新型コロナウイルス感染により泣く泣く出場を辞退していた。今年7月には3枚目のシングル「Grandeur」の売上が100万枚を突破。デビューから3作連続ミリオンという、近年の音楽業界では異例の記録を樹立した。昨年以上の実績を手土産に、リベンジを果たす!
■DISH//(白組)
俳優の北村匠海がボーカルを務める、今年結成10周年を迎えた4人組バンド。歌手のあいみょんが作詞作曲した楽曲「猫」が昨年から若者を中心にロングヒットしており、北村が一発撮りでソロ歌唱したYouTubeの歌唱動画は11.6億回以上再生されている。会見では司会者の「BiSHの皆さん」という言葉を「DISH//」に聞き間違えて頭を下げるというハプニングで場を和ませた。
■平井大(白組)
2013年にメジャーデビューしたシンガーソングライター。優しい歌声とキャッチーなメロディーライン、心に響く歌詞で高い人気を集めている。ジーンズにトレーナーというラフな格好で会見に出席した平井は、冒頭挨拶で「いやぁ、場違いですね」と自らコメント。「素直な気持ちで音楽に触れるのが本当に楽しい。自分の気持ちが見ている皆さんに届くことを楽しみにしています」と語った。
■布袋寅泰(白組)
アーティスト活動40周年を迎えたギタリストの布袋。2006年に妻の今井美樹が「PRIDE」を歌った際、2018年に石川さゆりが「天城越え」を歌った際にそれぞれギター演奏という形で“出演”はしているが、正規の紅組・白組で紅白に出ることを指す“出場”は今年が初めて。8月に行われた東京パラリンピックの開会式でデコレーショントラックの荷台に乗って登場するパフォーマンスが話題をよんだ。
■まふまふ(白組)
2010年から動画配信サイト「ニコニコ動画」で楽曲配信を開始。YouTubeチャンネル登録者は現在323万人を誇り、2019年にはアニメ『ポケットモンスター』(テレビ東京系)のオープニング曲を担当している。今年は東京ドームで無観客配信ライブを行った。日頃の活動でも素顔は明かしておらず、会見には黒のマスクで登壇。「マスクをしたままでは歌えないので、個人的には潔く外したいと思っています」と笑った。
撮影/矢口和也 写真/NHK、時事通信フォト
※女性セブン2021年12月9日号