大躍進の日本維新の会に、さっそく議員たちの問題行為が浮上している。維新の代議士会会長を務める杉本和巳氏(61)は、「オーム・チャンティング」というヨガ儀式を地元事務所や議員会館で“信者”を集めて定期的に開催しているとして、議員会館の不適切利用の疑いなどを『週刊文春』(11月11日号、11月18日号)に2週連続で報じられた。
杉本氏の熱心な活動は、永田町の一部では知られた話だったという。
「ドイツで設立された愛と献身の道を説くという団体の教えをもとに、議員会館の執務室での『オーム・チャンティング』では杉本夫妻と“信者”数名が輪になって『オ~ム~』と唱える。杉本氏曰く『国会を浄化している』そうです」(維新関係者)
もっとも、問題視される行為は議員会館の不適切利用だけではなかった。
「2019年に団体の創始者が来日した際に杉本氏は正式に“信者”になったと語り、より熱心になった。事務所の政策秘書は“入信”を拒否したようですが、それによって嫌な思いをすることがあったようで10月の衆議院解散を機に辞めています。『円満退職』ですが、杉本氏は党本部の関係者や維新の有力議員らに『言うことを聞かないから雇わないほうがいい』と一方的に告げ回って、秘書の再就職を妨害するような行為をしていたと聞きます。党本部周辺も困惑していました」(同前)
杉本事務所に見解を訊ねると、代理人弁護士名の文書で「そもそも、オーム・チャンティングは、アートマクリアヨガという心的ヨガの技法の中の補完的な技法です。杉本氏といたしましては心身の健康維持と精神安定、精神集中を目的として行っているヨガと捉えており、宗教行事とは歪曲誇張表現と存じております」として、政策秘書に対しては「ヨガへの参加をお誘いしたことはございますが、当該団体への勧誘はしておりません」「杉本氏は党本部や有力議員に、『言うことを聞かないから雇わないほうがいい』という連絡はしておりません」「党幹部に対して、(中略)公器たる政党の政策秘書としては相応しくないという意見を伝えたことはございます」と回答した。