「一年を通じていちばん太っている時期はいつ?」という質問に、12月または1月と答えた人が全体の半数以上を超えている(アサヒグループ食品の調査による)。『女性セブン』では、以下、20人の「食と健康の専門家」に「正月太りを撃退する最強食品」を挙げてもらい、1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として集計。5点以上を獲得した食品を掲載した。
【磯村優貴恵さん(管理栄養士)、岩田勇樹さん(フィジカルトレーナー)、榎田彩加さん(管理栄養士)、奥谷喜之さん(カラダツクルスクールパーソナルトレーナー)、小倉朋子さん(トータルフードプロデューサー)、金丸絵里加さん(管理栄養士)、菊池真由子さん(管理栄養士)、岸村康代さん(管理栄養士/野菜ソムリエ上級プロ)、桐村里紗さん(認定産業医)、工藤孝文さん(工藤内科副院長)、黒田愛美さん(医師/アスリート)、佐々木欧さん(秋葉原駅クリニック医師)、清水加奈子さん(管理栄養士)、伊達友美さん(ダイエットカウンセラー/管理栄養士)、田中優子さん(医師)、中沢るみさん(管理栄養士)、浜本千恵さん(管理栄養士)、福田千晶さん(医学博士)、前川智さん(長野松代総合病院消化器内科・ダイエット科部長)、榎田彩加さん(管理栄養士)、済陽高穂さん(医師)】
食べすぎた挙げ句に太ってしまうだけでなく、スリムな体の“天敵”ともいえるむくみも年末年始の食事が原因となりうるという。管理栄養士の榎田彩加さんはこう話す。
「特に長期保存を目的としたおせち料理には塩気の多い食品が多く使われています。これらを食べることで体内に塩分が取り込まれ、中和させるために体は水分をため込みやすくなり、むくみの原因になるのです」
そこで専門家たちが指摘するのが、塩分の排出を促すカリウムを多く含んだ食品の重要性だ。管理栄養士の中沢るみさんが推奨するのは食物繊維もたっぷりのめかぶ。
「めかぶはカリウムが豊富なので、ぜひ摂りたい食品です。カロリーもほとんどなく、あのネバネバには水溶性食物繊維が豊富で、コレステロールの吸収も抑えてくれる。ただし、佃煮など濃い味付けになっているものは推奨できません」
工藤内科の副院長・工藤孝文さんのイチオシは、トマトジュース。
「カリウムが豊富なことに加え、赤い色素であるリコピンが体内の血糖値の上昇を抑え、代謝をアップさせてくれる。病気や老化の原因となる活性酸素を取り除く抗酸化作用もあります。液体の状態で摂ることで、体内に吸収されやすくなるため、ジュースがおすすめです」(工藤さん)
正月明けの1月7日には、一年の無病息災を願って「七草がゆ」を食べる習慣があるが、医学博士の福田千晶さんは正月太りを解消するうえでも、とても理に適った食事だと話す。
「七草がゆの代表的な具材の大根やかぶはどちらもカリウムや食物繊維が豊富。そのうえ強力な消化酵素であるジアスターゼを含んでいるため、ごちそう続きの年末年始、大きな負担がかかった胃腸の働きを助けてくれます」
※女性セブン2021年12月16日号