12月6日発売の「週刊ポスト」は、オミクロン株によって再び混沌としてきた日本と世界の未来を読み解く歳末プレミアム特大号。オミクロン株は本当にコロナ第6波を招くのか、そのとき国民の生活と経済はどうなるのか。専門家たちに取材すると、意外な答えが返ってきた。オミクロン株への恐怖を煽る各種報道と現実は大きく違いそうだ。そして、世界が足踏みしている今、日本経済は大きなチャンスをつかもうとしていた――。
今週の見どころ読みどころ
◆来年1月、オミクロン株パンデミックなら何が起きるか
これまで日本のコロナ禍は4か月ごとに大きな感染の波を経験してきた。そのサイクルが変わらないなら、今年同様、来年1月の休暇明けが次の波の入り口になる。それを予感させるのが世界を震撼させるオミクロン株だ。水際対策は感染蔓延を遅らせたりピークを低くする効果は見込めるが、感染そのものをゼロにすることは現実的ではないだろう。国内で1日1万人の感染者が出るとも予測されるが、現実はどうなのか。オミクロン株の特徴と気になる「重症度」を解析した。
◆<ピンチをチャンスに!>原油高騰で値上がりする「逆転株20銘柄」
世界はコロナとインフレのダブルショックに苦しんでいる。不況下のインフレは「スタグフレーション」と呼ばれ、経済をズタズタにする脅威となるが、日本は幸いなことにコロナもインフレも低い水準に抑えられている。そこに日本経済と市場の強みがある。原油高で儲かるのは石油元売り各社だけではない。資源の権益を持つ総合商社、石油関連施設に関わる企業、さらにはミシンの「ジャノメ」にも大きな商機があるという。
◆<調査報道>コロナ禍で国会議員たちは宴会三昧だった「証拠リスト」
本誌は昨年の政治資金収支報告書を精査し、緊急事態宣言下でも国会議員たちが飲めや歌えの宴会を繰り返していたことを突き止めた。コロナ対応を担った西村康稔・経済財政相(当時)など、同じ日に3件の飲食代を支出していた。麻生太郎・副総理(同)は、1回でイタリアンレストランに70万円以上支払った。言うまでもなく彼らが使った政治資金は国民の浄財や血税だ。これを許す永田町の論理と、見て見ぬふりをする大マスコミはすべて国民の敵だ。
◆元・貴闘力のYouTube「ガチンコ力士実名発表」に相撲協会がピリピリ
本誌の長年の追及で発覚した大相撲の八百長問題。協会は大いに反省して不正は一掃されたとしているが、本当なのか。本誌が20年にわたり追及していた当時も、協会は「そんなものはない」と言い張っていたのだから、言葉通りには信用できない。そんななか、協会を追われた元・貴闘力のYouTubeチャンネルで、先日まで現役だった元力士が「ガチンコ力士リスト」を発表して物議を醸している。では、そこに挙がらなかった力士たちは……。
◆坂上忍「バイキングMORE」打ち切りは「歯に衣着せぬブッタ斬り」が原因か
フジテレビの昼の情報番組「バイキングMORE」が来春打ち切りになるという情報が飛び込んできた。同局は「番組編成についてはお答えしない」と口を濁すが、関係者の証言によれば、MCの坂上忍が政治家や芸能人に厳しいコメントを連発することが「フジの文化に合わない」という意見があるのだという。まさか政治家や芸能人に「へーこら」するのが同局の文化ってこと?
◆張本勲「サンデーモーニング」降板で後任候補のエモやん「えへへへへ」
「喝」「あっぱれ」で人気を博した張本勲氏が「サンデーモーニング」を降板することが明らかになった。失言も多く、賛否両論あったコーナーだけに、後任選びにテレビ関係者も球界も興味津々。舌鋒鋭いという点で後任に名前の挙がる江本孟紀氏を直撃すると、まんざらでもない様子で「えへへへへ」と意味深な笑いを浮かべた。
◆<グラビア特集>日本発「宇宙ベンチャー」4社の挑戦
いよいよ宇宙旅行が現実のものとなってきた現代、日本にもそのフロンティアに挑戦する企業がいくつもある。日本発の宇宙旅行を目指すPDエアロスペースでは、2029年にも第一便を打ち上げる計画だ。初年度は50~100人の「乗客」を見込んでいる。ほかに、国産ロケット、月面探査車、スペースデブリ除去に挑む各社の奮闘を追った。
◆152キロを投げる「京大の大谷翔平」は「まだまだ粗削り」の超原石
秋のリーグで最速152キロをマークした京大野球部の水口創太(3年)は194センチの恵まれた体格もあって「京大の大谷翔平」と期待されている。プロのスカウトは「まだまだ粗削り」と評し、それだけにどこまで伸びしろがあるか計り知れない。その水口を生んだ京大野球部は、自主的な練習計画やデータ専門部員の活躍など、大学野球界の常識を打ち破って年々成績を上げている。水口と京大野球部が躍進した秘密に迫る。
◆<冬の悲劇>風呂場で死んだら、見るも無残な「赤鬼」に
冬に起きる家庭内事故といえば「浴室死」だ。「ヒートショック」と「熱中症」という2つの脅威により、風呂場で意識を失って亡くなる悲劇が後を絶たない。特に浴槽で亡くなると、その遺体は悲惨な状態になる。水分や体内で発生するガスによって赤黒く膨らんだ状態は通称「赤鬼」と呼ばれ、家族や発見者にもトラウマとなる。それを防ぐにはどうすればいいか。専門家のアドバイスとともにまとめた。
◆<ベストセラー・インタビュー>江原啓之「あの世が楽しくなる人生の終え方」
スピリチュアリスト・江原啓之氏の最新刊『あの世の歩き方 この世じまいの“地図”を手にすればもう迷わない!』が話題だ。氏は「スピリチュアリズムはリアリズム」をモットーに、「あの世」で幸せになるために「この世じまい」を提唱する。墓や葬儀、相続などのしがらみから解放されれば、残りの人生をより良く生きることができると説く。
◆<高田文夫・責任編集>昭和も令和も「やっぱし落語」
古くて新しい庶民の娯楽が落語だ。実は若い世代にも落語ファンは少なくない。古今亭志ん生、林家三平といった昭和の名人から、平成にも活躍した立川談志、柳家小三治、さらに立川談春ら令和の高座を盛り上げる新・爆笑王まで、高田文夫氏が43人の噺家を初心者にもわかりやすく紹介する。演芸場から足が遠のいていたファンも、そろそろ「うずうず」しているのでは?
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