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DeNA「背番号18」は小園健太が継承 受け継がれる伝統の重み

DeNAの背番号18の伝統は三浦大輔監督(上段中央)から小園健太へ(下段中央)へと引き継がれる(時事通信フォト)

DeNAの背番号18の伝統は三浦大輔監督(上段中央)から小園健太へ(下段中央)へと引き継がれる(時事通信フォト)

 横浜DeNAベイスターズの三浦大輔監督が現役時代からの背負ってきた18番をドラフト1位の小園健太が継承する。12月3日の新入団選手発表で、DeNAは市和歌山高校の小園投手が背番号18をつけると発表した。横浜では、三浦大輔が初めて2桁勝利を挙げた翌年の1998年から引退する2016年まで身にまとってきたエースナンバーだ。プロ野球担当記者が話す。

「一般的に『18』はエースナンバーとされますが、違う球団もある。DeNAの場合、前身の大洋ホエールズで2番目に『18』を背負った権藤正利は2桁勝利を4回していますが、その後の『18』でエースと呼ばれる活躍をしたピッチャーはいなかった。むしろ、20勝以上を6回記録して通算193勝の秋山登、100勝100セーブの斉藤明夫と受け継がれた『17』、200勝投手の平松政次の『27』、最多勝2回の遠藤一彦の『24』が球団ではエースナンバーだった。

 しかし、三浦大輔が球団の顔になるくらいの活躍をしたことで、『18』がエースの証になった。逆にいえば、『17』『27』『24』を付けた選手が引き継げるほどの活躍をできなかったこともあるし、球団が背番号の伝統を重視しなかった面もあります」(以下同)

 過去の横浜に限らず、中日のエースナンバーも『18』より『20』の印象が強い。“フォークボールの神様”と呼ばれる杉下茂が付け、その後も権藤博、星野仙一、小松辰雄とエースが生まれたからだ。

「球団は、背番号のイメージを大事にしていたほうがファンに愛されやすい。親と子、おじいちゃんと孫が背番号で会話をできる。例えば、巨人の『18』なら子供にとっては菅野智之、父親にとっては桑田真澄、祖父にとっては堀内恒夫や藤田元司。同じようにエースが継いでいけば、1つの歴史を連ねられます」

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