コロナ禍で国会議員たちはどんな政治資金の使い方をしていたのか。11月26日に総務省が公表した国会議員の政治資金収支報告書には、数々の“不可解”な支出があった。その1つが立憲民主党のベテラン、岡田克也・常任顧問(元民主党代表)の「ゴミ袋代」だ。事務所でゴミ袋を買うことに疑問はないが、その量が半端ではないのである。
岡田氏の資金管理団体「岡田かつや後援会」の収支報告書には、
・5月1日 ゴミ袋 11,550円
・8月18日 ゴミ袋 11,550円
・9月19日 ゴミ袋 23,100円
と記載されており、3回分の支出合計は4万6200円だ。モノがゴミ袋と考えると、5万円近い金額は大きすぎる。
ちなみに岡田氏の選挙区「三重3区」の中心都市・四日市市では可燃ゴミ用の指定ゴミ袋は45リットル入りが1枚15円程度。4万6200円ならざっと3000枚分に相当する金額だ。3回に分けて購入しているから何年分かをまとめ買いしたわけでもなさそうだ。
なぜそんなにゴミ袋が必要だったのだろうか。岡田事務所の回答だ。
「地元の事務所に確認しましたところ、それは事業系のゴミを出すための指定のゴミ袋で、1袋350円するものだそうです。事業系ゴミとして出すために買ったもので、それをゴミ袋代として書いてしまったために、誤解を招くことになってしまいました。本来ならば、廃棄物処理委託費用などと書くべきでした」
1袋350円なら4万6200円で132枚。1か月11枚だから不自然というわけではなさそうだが、今後は“費目の分別”も正確に。