パーティ企画会社「e-venz」が全国の20歳から49歳の独身女性3000人を対象に「パパ活経験の有無」についてのアンケート調査を行なったところ、10%の女性が「パパ活をしている」と回答。その理由は「美味しいご飯や非日常な体験ができる」「プレゼントがもらえる」などがメインで、それらの活動報告を自身のSNSに自慢するように投稿している女性たちも多く見受けられる。そうしたパパ活女子たちの声はネットでも多く見られるが、パパ側の心理はなかなか見えてこない。
ここ2~3年のパパ活ブームに乗って始めたというパパもいれば、その言葉が生まれる10年以上前から「愛人」がいた、というパパもいる。今回は後者にあたる「20年以上前から愛人がいて、最近はパパ活をしている」というIT起業家の谷口さん(仮名、65歳)に本音を聞いた。
「パパ活なんて言葉が生まれるよりも20年ほど前から、私には常に愛人がいましたが、愛人には愛人の暗黙のルールがあって、ある意味、女性側にも“プロ意識”みたいなものがありました。パパからお手当をいただいて生活を支えてもらっている分、会話だけでなくベッドでもパパを楽しませるとか、秘密を厳守するとか、家庭を壊さないように一歩身を引くとか、美容やファッションなども努力していたと思います。
パパ活はよりカジュアルになって、普通の学生やOLさんたちが“おじさんと一緒にご飯を食べたら、お小遣いがもらえる簡単なバイト”程度の感覚で参入してきているのでしょう。だから平気で待ち合わせ時間に遅れるし、最低限の清潔感すらない服装で現れたり、品のない振る舞いをしたりする女性たちも多く存在します。“若さがあれば売りになる”と勘違いしているような。
また、私たちパパ側である男性陣の中にも、かつての愛人を持つパパのような品性を持たない男たちが増えているようにも思います。人間関係を築く前にいきなり体の関係を求めたり、最悪なケースではヤリ逃げする男性や、女性がシャワーを浴びているときに財布からお金を抜き取る輩さえいると聞きます。
パパ活は決して世の中的に正当化される行為ではないと思います。でも少なくとも私は、多少なりとも経済的に余裕のあるパパ側の私が、若い女性とお付き合いする中で癒しだったり人生の豊かな時間を感じられたり男としての自信をもらえるから、そんな彼女たちへの感謝の気持ちと応援したい気持ちをお手当にして返しているのです。これまで私はひとり親で大学進学ができないと訴えてきたパパ活女子の学費の面倒を見たこともあれば、留学費用を援助したこともあります。
自分の行いを正当化するわけじゃないけど、正しいパパ活は社会貢献とすら思っています」