12月13日発売の「週刊ポスト」は、コロナでも経済でも日本と世界の違いがくっきりと見えてきた年の瀬の話題に斬り込む特別号。途上国はもちろん、欧米や韓国でも、ここにきてコロナの猛威が社会と経済を蝕んでいる一方、日本では感染はほぼ抑えられた状態だ。すでに国内でも3回目のワクチン接種が始まっているが、感染者がここまで減った日本では、むしろ副反応や「ワクチン接種後の死亡例」が気になる。これまでに判明した死者はどんな既往症を持ち、どんな薬を服用していたのか。統計から明らかにする。さらに、コロナなき2022年に向けて、日本経済を引っ張る「財閥」の復活劇を詳報する。
今週の見どころ読みどころ
◆ワクチン接種後に死亡した1368人の「死因」と「薬」
これまで政府に報告された「接種後の死亡例」は1368人に達している。本誌が報告を詳細に分析した結果、注目すべき傾向が明らかになった。死亡例はファイザー製ワクチンに集中し、他方、モデルナ製ワクチンでは「死者の8割以上が男性」という気になるデータも判明した。さらに、死亡者の持病、既往歴、服用薬、年代などからリスク・ファクターを探った。
◆一流企業が「富士山大噴火」に備え始めた!
山梨県で規模の大きい地震が頻発し、にわかに富士山噴火への恐怖が高まっている。実は、被害想定地域にゆかりのある大企業は、すでに富士山噴火の際に被害を最小限にすべく準備を進めている。三菱地所では関連ビルの空気清浄や水の備蓄体制を改め、京王電鉄では線路に積もる火山灰を除去するカートを導入した。その他、多くの企業が「近いうちに必ず起きる災害」として富士山噴火を捉えている実情をリポートする。
◆「令和の闇将軍」を目指した安倍晋三・元首相が「跡取り」不在でピンチ
歴代最長の任期を誇る安倍元首相は、出身派閥の党内最大勢力・清和会を継承して「安倍派」を立ち上げ、ついに「令和の闇将軍」と囁かれるまでになった。ところが、その安倍氏の足元も前途も不安だらけだという。党内主導権争いでは、意外にもしたたかだった岸田文雄・首相に側近や子分をいいように操縦され、地元では後継者が決まらずに選挙区を失う危機に陥っていた。
◆珍証言が続出!「オレだけが知る“ビッグボス”新庄の宇宙人伝説」
ストーブリーグに突入したプロ野球の話題を席巻する新庄剛志・日ハム監督は、阪神に入団した直後から今日まで、数々の伝説を作ってきた。阪神時代のチームメイトである中込伸、亀山努や「鬼寮長」、大先輩である岡田彰布らが「宇宙人」と呼ばれた新庄の逸話を語る。麻雀では「役満しか狙わない」、先輩には「背番号1をくれ」、超大型契約を申し出た球団社長には「メジャーに行くことにしました」――この男、やはり只者ではなかった!
◆三菱・三井・住友の「3大財閥復活」で日本は独り勝ちになり始めた
コロナ後の景気回復をいち早く体現しているのが財閥系の大企業だ。銀行、商社、不動産、海運などのセクターで軒並み史上最高、V字回復の好決算を叩き出し、これまで弱いとされてきた医薬やITなどの成長分野でも先行投資が活発だ。豊富な資金力、グループの結束と協業、さらに海外進出など、令和の世界で「財閥」が急成長する秘密を探った。
◆女性ファンの心を鷲づかみにする藤井聡太・四冠のアイドル資質
藤井四冠の人気はうなぎのぼりだが、特にこれまで将棋とはあまり縁のなかった若い女性ファンが急増している。いまやアイドルは「会える」「話せる」「ファンサを受けられる」が当たり前の時代に、藤井四冠の「別世界の人」感がウケているという。それでいて、動物をモチーフにした「かわいいスイーツ」を対戦で注文するなど、女性が悶えるアイドル資質が見事に備わっているとか。
◆渋野日向子が困った!「せっかくアメリカで活躍したのに日本に帰れない」
来年は日本国内に加えてアメリカプロゴルフツアーにも挑戦する渋野だが、その資格獲得のため海外転戦していたさなかに広がった「オミクロン株ショック」で帰国が困難になっているという。渋野のスポンサーのひとつは日本航空だが、なんとか帰国させる「スーパーショット」はあるのか!?
◆<撮って出しグラビア>2022年も見たい「旬の美女」珠玉のショット大公開
芸能カメラマンが撮った旬の美女の選りすぐりショットを一挙公開する。田中みな実、永野芽郁、上白石姉妹、広瀬姉妹、橋本環奈、土屋太鳳、有村架純、池田エライザらの美しくセクシーな姿は必見!
◆<衝撃ルポ>「パパ活」をやめられないPJたちの悲しき性
かつて「援助交際」と呼ばれた若い女性による売春や愛人行為は、今では「パパ活」と称され、それにいそしむ女性たちはPJ(パパ活女子)というらしい。彼女たちを取材すると、意外にも「お小遣い稼ぎ」や「生活費のため」という動機は多くなかった。経済力のある年上男性とぜいたくなデートを重ねて「大人の女性になった気分」や「承認欲求」を満たしているのだという。そして、パパ活“市場”では、女性を求める男性の2倍以上の女性たちがひしめき、「パパの奪い合い」が起きていた――。
◆<追悼グラビア>2021年に逝った「国民に愛された31人」
今年も数多くの才能が惜しまれつつこの世を去った。往時をしのぶなつかしい写真で追悼する。田中邦衛、田村正和、さいとう・たかを、白土三平、富永一郎、中村吉右衛門、千葉真一、古賀稔彦、小林亜星、すぎやま こういち、瀬戸内寂聴、橋田壽賀子、細木数子……
◆<証言集>「妻に先立たれた男たち」は、その悲しみの中いかに生きたのか
女性の平均寿命は男性より約7年長く、しかも日本の夫婦は男性が年上というケースが多いだけに、なんとなく「いずれ夫が先立って妻が遺される」という“常識”があるが、もちろんそうならないカップルも多い。妻に先立たれた男たちが、その悲しみ苦しみと、その後の人生をどう生きてきたかを証言する。みのもんた、津島雄二(元代議士)、小宮孝泰(元コント赤信号)、田原総一朗、加瀬秀樹(プロゴルファー)、ダンカンの各氏が登場。
◆伝説のオーディション番組「お笑いスター誕生!!」がカラーグラビアで復刻
B&B、とんねるず、コロッケ、ウッチャンナンチャンらを生んだお笑いオーディション番組がカラーグラビアで復活する。貴重な懐かしシーンはもちろん、「最初は誰も目を合わせてくれなかった」というコロッケの告白、今年久々に話題になったおぼん・こぼんのグランプリ獲得秘話、ブラザートムの知られざる「ピン芸人」時代などが蘇る。
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