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歯周病治療 良いかかりつけ医の条件は「歯磨き指導」を徹底しているか否か

歯周病対策には、良いかかりつけ歯科医の協力が欠かせない(イメージ)

歯周病対策には、良いかかりつけ歯科医の協力が欠かせない(イメージ)

 歯周病は歯を失う原因1位であるばかりでなく、新型コロナに感染すると死亡リスクが健康な人の約9倍も高い、ということも明らかになった。

 それなのに厚労省の歯科疾患実態調査によると、50代以上の半数が歯周病になっている。原因の一つが、歯周病に関する誤解が多いことだろう。

「液体ハミガキ、うがい薬で歯周病は予防できる?」
「歯肉マッサージで歯周病は治る?」
「虫歯がないから、歯周病も心配はない?」

 実はこの3つは全て間違い。最も効果的な歯周病対策は、かかりつけ歯科医を持ち、正しい治療と予防を知ることだ。

歯周病の基本と2つの注意点

 歯と歯肉の間にある歯肉溝(歯周ポケット)は、健康な状態で深さ1~2mm程度。ここに細菌の膜=バイオフィルム(プラーク)が入り込み、炎症が起きて歯周病になる。

 初期の歯周病は「歯肉炎」と呼び、この段階で正しい治療とケアを行なえば完治できる。

 しかし、痛みなどの自覚症状がないまま進行して、歯を支える歯槽骨を溶かしてしまうことも多い。歯周ポケットが6mm以上、重度の「歯周炎」に進行してしまうと、完治は難しいという。

 歯周病治療では、2つの注意点を挙げたい。

 歯周病の診断は、歯周ポケットの深さを測る「プロービング」検査が基本(別掲図1)。だが、正確な「プロービング」ができない歯科医や歯科衛生士が少なくない。

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