芸能

おぼん・こぼん『お笑いスタ誕』の思い出「賞金なくて夢から覚めた」

『お笑いスター誕生!!』でブレイクのきっかけを掴んだおぼん・こぼん

『お笑いスター誕生!!』でブレイクのきっかけを掴んだおぼん・こぼん

『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の仲直りプロジェクトで、約10年に及ぶ確執に終止符を打ったおぼん・こぼん。高校2年でコンビを組み、31歳の時に『お笑いスター誕生!!』(日本テレビ系、1980~1986年)でグランプリを獲得。ブレイクのきっかけを掴んだ。おぼん・こぼんに、お笑いスタ誕の思い出を聞いた。

おぼん:最初断わったんですよ。結成15年で素人と一緒に審査される。さすがに嫌だなと。でも、10週勝ち抜いたら賞金100万円、海外旅行にも行けるという噂を聞いて出場しました。

こぼん:10年間、赤坂の高級レストランシアター「コルドンブルー」で新ネタを毎月4本おろしていたから、不安はなかったですね。演出の赤尾(健一)さんはネタを褒めてくれ、「縦じゃなくて横に動いたほうがいい」とかテレビ的な見せ方を教えてくれました。

〈公開収録の主な観客は女子高生、女子大生だった。ショーで大人の客に相対していた31歳のコンビに戸惑いはなかったか〉

おぼん:いやいや、楽でしたよ。3週目には人となりを把握してくれて、田中角栄のモノマネで『まあその~』と言ったら、『まあ』の段階でドカーンとなる。気持ちよかったですね。

こぼん:その掴みを最終週まで使えた。お客さんも「また言いやがった」みたいな感じで笑ってくれましたね。

おぼん:「コルドンブルー」は1日3公演で午後8時半、10時半、12時半。時間帯によって客層が全然違うから、鍛えられたのかもしれない。

〈2人は番組の空気を掴み、観客を身内のように変えていった。1週目のコント「ワイドショー 蒸発した夫を探して」から始まり、6週目にはタップダンスも披露。幅広い芸を見せ、2代目グランプリに。トロフィーを渡されると、おぼんは人目を憚らず涙を流した〉

こぼん:(俯く写真を見て)泣いたんじゃなく、寝てたんじゃないの?

おぼん:「コルドンブルー」のスタッフや仲間も会場に来てくれて、ジーンとして泣いちゃいました。でも、楽屋に戻って、実際には賞金や海外旅行が出ないと知った。夢から覚めましたよ(笑)。

関連記事

トピックス

“令和の小泉劇場”が始まった
小泉進次郎農相、父・純一郎氏の郵政民営化を彷彿とさせる手腕 農水族や農協という抵抗勢力と対立しながら国民にアピール、石破内閣のコメ無策を批判していた野党を蚊帳の外に
週刊ポスト
6月2日、新たに殺人と殺人未遂容疑がかけられた八田與一容疑者(28)
《別府ひき逃げ》重要指名手配犯・八田與一容疑者の親族が“沈黙の10秒間”の後に語ったこと…死亡した大学生の親は「私たちの戦いは終わりません」とコメント
NEWSポストセブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬・宮城野親方
【元横綱・白鵬が退職後に目指す世界戦略】「ドラフト会議がない新弟子スカウト」で築いたパイプを活かす構想か 大の里、伯桜鵬、尊富士も出場経験ある「白鵬杯」の行方は
NEWSポストセブン
「最後のインタビュー」に応じた西内まりや(時事通信)
【独占インタビュー】西内まりや(31)が語った“電撃引退の理由”と“事務所退所の真相”「この仕事をしてきてよかったと、最後に思えました」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問される佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
《ブラジルへ公式訪問》佳子さま、ギリシャ訪問でもお召しになったコーラルピンクのスーツで出発 “お気に入り”はすっきり見せるフェミニンな一着
NEWSポストセブン
「日本人ポップスターとの子供がいる」との報道もあったイーロン・マスク氏(時事通信フォト)
イーロン・マスク氏に「日本人ポップスターとの子供がいる」報道も相手が公表しない理由 “口止め料”として「巨額の養育費が支払われている」との情報も
週刊ポスト
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
《会社の暗部が暴露される…》フジテレビが恐れる処分された編成幹部B氏の“暴走” 「法廷での言葉」にも懸念
NEWSポストセブン
渡邊渚さんが性暴力問題について思いの丈を綴った(撮影/西條彰仁)
《渡邊渚さん独占手記》性暴力問題について思いの丈を綴る「被害者は永遠に救われることのない地獄を彷徨い続ける」
週刊ポスト
 6月3日に亡くなった「ミスタープロ野球」こと長嶋茂雄さん(時事通信フォト)
【追悼・長嶋茂雄さん】交際40日で婚約の“超スピード婚”も「ミスターらしい」 多くの国民が支持した「日本人が憧れる家族像」としての長嶋家 
女性セブン
母・佳代さんと小室圭さん
《眞子さん出産》“一卵性母子”と呼ばれた小室圭さんの母・佳代さんが「初孫を抱く日」 知人は「ふたりは一定の距離を保って接している」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
《レーサム創業者が“薬物付け性パーティー”で逮捕》沈黙を破った奥本美穂容疑者が〈今世終了港区BBA〉〈留置所最高〉自虐ネタでインフルエンサー化
NEWSポストセブン
小さい頃から長嶋茂雄さんの大ファンだったという平松政次氏
《追悼・長嶋茂雄さん》巨人キラーと呼ばれた平松政次氏「僕を本当のプロにしてくれたのは、ミスターの容赦ない一発でした」
週刊ポスト