作家・須藤靖貴氏が、3連単を狙う10万円馬券の法則を考察(イメージ)

どう狙うか

 軸はそのリオンディーズ産駒オタルエバー。前走の1400m1勝クラスは11頭立てで決して多頭数とはいえないが、デビュー戦は18頭のマイル戦。12頭のマイル戦新潟2歳Sでは、セリフォスよりも人気を集めていた。確固たる自分の型を持っているのが強みで、前走では右回りも経験。すんなり先行し、直線でさらに突き放す強い勝ち方だった。1800mを使ってきた有力馬が中団でじっくり構えてけん制し合う展開になれば、阪神外回りでも粘り切れるのではないか。前半リラックスして走ることが条件だが、鞍上幸騎手も4回目で手のうちに入れた感がある。

 有力馬の中ではジオグリフ。今年デビューしたドレフォン産駒はすでに23頭が勝ち上がっており、2歳種牡馬ではロードカナロアを上回っている。前半は最後方を追走、3コーナーあたりから馬なりで4番手まで進出、直線では楽な手ごたえで豪快に差し切った。距離短縮が気になると書いたが、マイルを意識した乗り方のようだった。

 伏兵ではトウシンマカオ。将来的にはスプリント路線なのかもしれないが、マイルでも勝っている。前走14頭立ての京王杯2歳Sでは先に抜け出したキングエルメスには届かなかったが、先週の阪神JFで2着に食い込んだラブリイユアアイズを振り切っている。

 ムリなく前につけられそうなドーブネ、1勝馬の中ではとてつもなく強いかもしれないスプリットザシーのディープインパクト産駒2頭を押さえておく。

●ひがしだ・かずみ/伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。

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