2022年の箱根駅伝を制すのはどこか。名門復活で連覇を目指す駒沢大学、予選会をぶっちぎりでトップ通過した明治大学、11年ぶりの頂点を目指す古豪・早稲田大学、主力の状態次第で復活が狙える東洋大学、上位を虎視眈々と狙うダークホース・法政大学……など、強豪校は数多い。
だが、そうした学校以外にも、有力校や注目選手は多い。過去10年で優勝5度の“箱根の顔”ともいえる青山学院大は、駒沢大と並ぶ本命の一角。前回は往路で12位と出遅れて総合4位に終わったが、選手層の厚さを考えれば2年続けての失敗は考え難い。
これまで出場した4回の三大駅伝すべてで区間賞を獲った“最強留学生”イェゴン・ヴィンセント(3年)を擁し、出雲で初タイトルを獲得した東京国際大は、区間が増え(6区→10区)、距離が伸びる(45.1km→217.1km)箱根にどこまで対応できるか。
東京五輪3000m障害で7位入賞を果たし、全日本でも2年連続区間賞の2年生エース・三浦龍司の存在が際立つ順天堂大は、三浦に引っ張られるように新戦力が台頭し、20年ぶりにトップ3入りした全日本に続き、箱根でも上位に食い込む可能性は十分だ。
唯一の初出場はかつて法政大のエースとして箱根を沸かせた徳本一善監督率いる駿河台大学。学生時代に個性派で鳴らした監督が、どんなチームを作ってきたのかは気になるところだ。
さらに、他にも多くの有力選手がいる。前回の箱根で総合2位と大躍進した創価大のエース嶋津雄大(4年)は、前々回10区で区間記録を樹立し、前回も4区2位と安定感が光る。出雲、全日本で共に4位の國學院大で3年時から主将を務める木付琳(4年)も、出雲では2区で自身初の区間賞と調子を上げている。