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納豆雑煮、白みそあんもち雑煮…西日本の“丸もち”お雑煮レシピ6選

雑煮

縁起物の食材を使った京都の「白みそ雑煮」

 お正月に欠かせないお雑煮。普段の日でも食べたくなる人も少なくないはず。全国のお雑煮を探究し続けるお雑煮博士・粕谷浩子さんに、各地からおいしいお雑煮を厳選していただきました。今回は西日本の丸もちを使ったレシピを紹介します。

●京都「白みそ雑煮」
「家族円満」「丸く収める」ため、食材はすべて丸!

■作り方 ※材料は特記以外、すべて2人分です。
【1】里いも2個は皮をむく。大根と金時にんじん各2cmは皮をむき、0.5cmほどの厚さでそれぞれ輪切りにする。
【2】三つ葉適量は茎を結ぶ。
【3】鍋にかつおと昆布のだし汁2カップと【1】を入れて火にかけ、材料がやわらかくなるまで煮る。
【4】別の鍋に水適量を入れて火にかけ、温まったら丸もち4個を入れてやわらかくなるまで煮る。
【5】【3】に白みそ60〜65gを溶き入れる。
【6】器に【4】と【5】と【2】を盛り、好みでかつおぶし適量を飾る。

■お雑煮トリビア
 食材はすべて縁起物をチョイス。「里いもは『子孫繁栄』、大根は『地に根が張るように』、金時にんじんは華やかな色合いのため、めでたさを表します。もちだけでなくこれらの具材も丸く切って、すべてが丸く収まるようにと祈願しているのです」(粕谷さん・以下同)。

雑煮

明石の名産品、あなごが丸ごと入った「焼きあなご雑煮」

●兵庫「焼きあなご雑煮」
明石の三大名産品“あなご”を頭まで使う

■作り方
【1】里いも2個と大根3cmの皮をそれぞれむき、1〜1.5cmの厚さの輪切りにする。
【2】かまぼこは0.5cmほどの厚さに切る。三つ葉適量は適当にちぎり、ゆずの皮少量は細切りにする。
【3】あなご1尾は頭を落として開き、身は適当な大きさに切って湯通しして臭みをとる。【4】【3】の頭と身をグリルかオーブントースターで焼く。
【5】鍋に昆布のだし汁2カップ、【1】、【4】のあなごの頭を入れて火にかけ、10分ほど煮る。薄口しょうゆと酒を各大さじ1、塩少々、丸もち4個を入れ、やわらかくなるまで煮る。
【6】器に【4】の身と、【5】の頭以外を盛り、【2】を飾る。

■お雑煮トリビア
「このお雑煮が食べられているのは、明石市や神戸市で、特に明石はあなごの名産地として知られています。あなごは骨と頭までだしに使います。同じ地域でも白みそ仕立てにする家庭もあり、すまし汁と白みそ雑煮が入り混じっているのが兵庫県の特徴です」

雑煮

縁起の良いするめとぶりをふんだんに使用

●岡山「するめぶり雑煮」
するめ&ぶりは岡山のおめでたい食材!

■作り方
【1】大根2cmは皮をむいて0.5cmほどの厚さの輪切りにする。ほうれん草2株はゆでて水気を絞ったら、適当な大きさに切る。かまぼこは0.5cmほどの厚さに切る。
【2】ぶり2切れは軽く塩をふってから焼く。
【3】鍋にするめのだし汁2カップと【1】の大根を入れて火にかける。大根に火が通ったら、薄口しょうゆ小さじ1と塩少々、丸もち4個を入れ、もちがやわらかくなるまで煮る。
【4】【3】を器に盛り、【2】、【1】のほうれん草とかまぼこ、だしをとった後のするめを飾る。

■お雑煮トリビア
「お金は“お足”と呼ばれていたため、足の多いするめは縁起物とされてきました。かめばかむほど味が出ることから、末長い夫婦仲を願う意味も。また、ぶりは成長とともに名前を変えていく出世魚。縁起がいい食材がふんだんに使われています」

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