2021年10月、秋篠宮家の長女・眞子さまと小室圭さんが結婚会見を行い、正式にご結婚されました。交際が始まってから約9年。その道のりは険しく、決して平坦なものではありませんでした。今回は結婚までの経緯を改めて振り返り、おふたりが結ばれるまでの愛の軌跡を辿りたいと思います。今回は2017年9月の婚約内定会見後、同年12月の小室家の金銭トラブル発覚、そして2020年11月の眞子さまの「お気持ち文書」公表までの経緯を振り返ります。 【全3回の第2回。第1回の〈運命の出会いから婚約内定会見まで〉から続く】
2017年12月 小室家の金銭トラブルが発覚
〈秋篠宮家はご存知か! 眞子さまの婚約者・小室圭さん母「400万円」借金トラブル〉──そんな衝撃的な見出しが『週刊女性』(2017年12月26日号)に躍った。翌2018年3月4日に一般の結納にあたる納采の儀を、同年11月に結婚式が予定されていた眞子さまとって、晴天の霹靂(へきれき)だったに違いない。義母となる小室佳代さんが、週刊誌報道を通じ、かつての婚約者A氏から「金銭トラブル」を突きつけられたのだ。
前掲の記事で佳代さんの元婚約者A氏は、知人を通し、「数年前に小室圭さんのお母さんに貸した400万円以上がいまだに未返済で、返す意思もまったくない」と訴えた。元婚約者A氏が「貸した」と主張するお金とは、圭さんが国際基督教大学(ICU)に入学する際の入学金と初年度年間授業料のほか、大学3年次の米国留学費用、小室家の日常の生活費など計400万円あまりだという。
さらに同記事によると、元婚約者A氏が佳代さんとの婚約解消に際し、返金を申し出たところ、当初は返す意思を見せた佳代さんだが、後に圭さんと連れ立って元婚約者A氏の自宅を訪れ、文書で「お金は贈与されたもので、返す理由がない」と伝えたとしている。圭さんも「贈与だと認識している」と発言したという。
その後4年近くにわたり世間を賑わせた小室家の「金銭トラブル」報道の始まりである。
2018年2月 宮内庁が「結婚に向けた行事」延期を発表
宮内庁は2018年2月6日に緊急会見し、同年に予定されていた眞子さまと圭さんの結婚に関する一連の儀式を、2020年に延期することを発表した。準備不足を理由に、2019年に控えていた天皇陛下(現上皇陛下)の退位関連の儀式が終わってから行う、とされた。
宮内庁は、小室家の金銭トラブルに関する一連の週刊誌報道が延期の理由ではないと説明し、眞子さまも延期に際してのお気持ちを記した文書でこう綴られた。
〈今、私たちは、結婚という人生の節目をより良い形で迎えたいと考えております。そして、そのために二人で結婚についてより深く具体的に考えるとともに、結婚までの、そして結婚後の準備に充分な時間をかけて、できるところまで深めて行きたいと思っております。本来であれば婚約内定の発表をするまでにその次元に到達していることが望ましかったとは思いますが、それが叶わなかったのは私たちの未熟さゆえであると反省するばかりです〉
しかし、新聞やテレビ、雑誌などのメディア報道はすでに小室家の「金銭トラブル」一色と化していた。『週刊女性』(2018年2月27日号)は、皇族の婚約内定後にスキャンダルが発覚するという異例の事態に関して、宮内庁OBによる解説をこう伝えている。
〈皇室に迎える方の場合は、皇室会議にもかけるのでさまざまな調査をしますが、皇族から一般人になられる方の嫁ぎ先は、最低限の調査だけにとどまります。
今回も宮内庁側は、小室家の内情をほとんど把握しておらず、秋篠宮家の方々も小室家が抱える金銭トラブルを知らなかったと思われます〉
事態を受けた眞子さまの心中は察するに余りある。前掲記事では秋篠宮家関係者の言葉として、当時の眞子さまの様子をこう伝えた。
〈正式婚約の前にこんな重大な事実を話さなかった圭さんに対して、眞子さまは“なぜ話してくれなかったの”と圭さんを怒るとともに、そうとうなショックを受けておられました。
家庭内は“この件をなぜ知らなかったのか”という雰囲気が漂い、ピリピリしています。眞子さまは、圭さんの抱えるトラブルを知らなかったことに責任を感じてしまい、自室にこもりがちになり、食欲も減退されてしまいました〉