毎年恒例のテレビの年末特番。とくに大晦日はNHK紅白歌合戦の裏で、各局が激しい視聴率争いを繰り広げることになる。そのでも注目が集まっているのが、日本テレビの『笑って年越したい!笑う大晦日』だ。
MCには、ナインティナイン、バナナマン、千鳥、フットボールアワー・後藤輝基、麒麟・川島明、渡辺直美といった実力派を据え、番組内で用意されている企画には、人気お笑い芸人だけでなく女優の芳根京子や高畑充希が出演することになっている。日テレのバラエティ担当ディレクターは、
「老若男女の視聴者を総ざらいすべく、“出演可能な人気タレントはとりあえずすべて出す”という意気込みです。『M-1』で優勝した錦鯉も、急遽参加してもらうことになった。それまで日本テレビで恒例となっていた大晦日の人気特番『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 笑ってはいけない』シリーズの後継だけあって、局員の気合いの入れようは半端じゃないし、絶対に失敗できない」
と語る。
豪華キャストを揃える総力戦のなか、視聴者に期待されているのがダウンタウンの出演だ。ネット上では、〈ダウンタウンのサプライズ出演はないのかな?〉といった声も散見されている。別の日テレ関係者が語る。
「残念ながらその可能性はなさそうです。『笑う大晦日』のMCのナインティナイン・岡村隆史さんは、出演にあたって『一生懸命、全力でやってみて、それであかんかったらダウンタウンさんにお返しするつもりです(笑)』と述べており、これはダウンタウンさんの出演はないという前提がないと出せないコメントです。
実際、ダウンタウンさんはもう年内の仕事はほぼ終えているらしく、他局の年越し番組に出演するということもないようです」
岡村とともにMCを務める矢部浩之は、「皆さん、『おもろなかったなー』みたいなアラ探しはやめましょう(笑)」と述べ、麒麟・川島も「前の番組が偉大な番組なので、そのギャップもあるかもしれませんが、『笑う大晦日』を見て、最後に笑って頂いて、皆さんが終わりよければすべてよし、となるように全力を注ぎたいと思います」と語っている。
ダウンタウンからの脱却を図った番組だけに、出演者にも日テレ社員たちにも大きなプレッシャーがかかっているのだ。