愛子さまの晴れがましいご成人は、新年を迎えた令和皇室に華を添えた。一方、水面下では、細りゆく皇室の将来を救う希望の存在として、異例の「結婚計画」が動き出している。ご本人の意思はあるのかどうか、すでにお相手の具体的な名前まで挙がっている。
12月22日、安定的な皇位継承策などを議論する有識者会議が最終報告書をとりまとめ、3つの方策を示した。
【1】内親王・女王が婚姻後も皇族の身分を保持する。
【2】皇族には認められていない養子縁組を可能とし、皇統に属する男系の男子を皇族とする。
【3】皇統に属する男系の男子を、法律で直接皇族とする(養子縁組を経ず皇族となる)。
「皇統に属する男系の男子」は、具体的には戦後皇籍を離脱した、いわゆる「旧11宮家」などを指している。
報告では、まず【1】と【2】の方策を検討し、これら2案で充分な皇族数を確保できない場合に、【3】を検討するという方向性が示された。しかし、これらの方策では不充分だとする指摘もある。
「たしかにそれらが実現すれば、しばらくは公務の担い手を増やすことはできるでしょう。ですが、それは時間稼ぎでしかありません。根本的な問題は、安定的な皇位継承です。議論すべき課題にもう少し踏み込んでもよかった」(皇室ジャーナリスト)
皇位継承資格を持つ皇族は秋篠宮さま、悠仁さま、上皇陛下の弟である常陸宮さまの3人だ。
「報告は、悠仁さままでの即位の流れは不変であることを前提としました。ですが、悠仁さまの次の世代はまったくの不透明です。悠仁さまが男子に恵まれるかどうかは未知数なのですから」(皇室記者)
現に、天皇陛下のもとには男子は生まれなかった。それ以前に、悠仁さまが結婚されるかどうかもわからない。生涯独身を貫いた皇族は過去にも存在する。
秋篠宮さまが天皇に即位すると、悠仁さまのお立場は皇太子へと変わる。そうなると迎える相手は「皇太子妃」だ。かつて皇太子妃として皇室に嫁がれた上皇后美智子さまも、皇后雅子さまも、慣れない皇室のしきたりやお世継ぎのプレッシャーから体調を崩されたことがある。「将来の天皇の妻」という重責は、あまりにも大きい。
「そうなれば、皇統は途絶えます。有識者会議は、悠仁さま以降の皇位継承の議論をするには『機が熟していない』という判断です。しかし、万が一のことは明日起こるかもしれない。そうなってからでは遅いのです」(前出・皇室ジャーナリスト)