信じがたい知らせが松田聖子(59才)の耳に届いたのは、年末恒例のディナーショーを終えた後だった。昨年12月18日午前、主演ミュージカル『マイ・フェア・レディ』の公演のため北海道・札幌市内のホテルに宿泊していた女優・神田沙也加さん(享年35)と連絡が取れなくなり、マネジャーが警察に通報した。ホテル内を捜し回った末、14階の非常用屋外スペースに倒れている沙也加さんが見つかり、搬送先で死亡が確認された。
「転落による外傷性ショックが死因で、解剖の結果、事件性はないと判断されました。沙也加さんが宿泊した高層階の部屋は窓が15cmほどしか開かず、窓を破壊しないと外に転落することはない状況でした。部屋には事務所と、『マイ・フェア・レディ』で共演する俳優・前山剛久さん(30才)に宛てた文書が2通残されていたそうです」(地元紙記者)
前山と沙也加さんは、昨年8月から上演されたミュージカル『王家の紋章』の共演をきっかけに交際を開始した。
「でも、しばらくすると前山さんに、元恋人でアイドルのA子さんの影がチラつき始め、結婚を前提に交際をしていた沙也加さんは心を痛めていました」(舞台関係者)
さらにミュージカル女優にとっては致命的ともいえる病気が見つかったことも、彼女に追い打ちをかけた。
「喉の病気です。信頼する人の裏切りと病気で追い込まれた彼女は、ここ数か月心療内科に通い、薬を服用していましたが、札幌を訪れる際に薬を自宅に置き忘れて、パニックになったともいわれています」(芸能関係者)
ディナーショー終演後に訃報を聞いた聖子は翌朝に札幌入り。密葬をすませた12月21日に元夫の神田正輝(71才)とともに位牌と骨壺を手に、火葬場での異例の会見を行った。
「お通夜の後、聖子さんは沙也加さんのもとを離れず泣き続け、たびたび神田さんの胸を借りることもありました。神田さんはそんな聖子さんを見て、無理に励ましの言葉をかけるわけでもなく、ただただじっと涙が枯れるのを待ってあげているかのようでした」(前出・芸能関係者)
位牌と骨袋は、沙也加さんと聖子がともに大好きなピンク色だった。
「会見のときの聖子さんはいまにも倒れそうな状態でした。去り際、記者からの問いかけに振り返りそうになった聖子さんでしたが、神田さんがそれを遮るかたちで退出を促した」(前出・芸能関係者)