大悟(41才)とノブ(42才)のコンビ「千鳥」と、伊達みきお(47才)と富澤たけし(47才)のコンビ「サンドウィッチマン」(以下サンド)。ともに10本以上のレギュラー番組を抱え、テレビでは見ない日はない。売れっ子の彼らは一体何がすごいのか? 「ファンサービス」「先輩力」「コンビ愛」から分析する。
ファンサービス
テレビ画面ではいい人でも、裏側では……なんてこともあるが、素顔はどうだろうか?
「千鳥は、ロケでファンと絡むことが多いのですが、撮影が途切れても普通に会話を続ける。芸能人というよりも近所のお兄さん。分け隔てなく接する器の大きさがあります」(テレビ局関係者)
一方のサンドは、「ファンサービスは神の領域です。忙しいロケの合間でもファンサービスを欠かさないため、制作側が一日のスケジュールの中に“ファンサービスの時間”をあらかじめ取っているくらいです」(テレビ局関係者)という。
ファンあっての芸人だけに、ファン愛は海より深い。
先輩力
芸人の世界は縦社会。多くの後輩芸人とかかわっている。
「サンドが後輩のネタを添削しているのは有名な話。さらに、舞台の様子をチェックし、よかった点と悪かった点をフィードバックまでしてあげている」(芸能関係者)
そんなサンドよりも、大悟の目配り、気配り、心配りが目を引くというのは前出のテレビ局関係者だ。
「周囲に目が届き、ぽつんとしている後輩は放っておけなくて、すぐに声をかけています。大悟さん自身が、岡山の小さな島の出身ということもあるんでしょうが、すごく敏感。いまほど人気が出る前には、借金をしてまで後輩にご飯をごちそうしていたそうです」
大悟は後輩に対し「人としてはどうでもいいんじゃ。芸人として100点になれ」と語ったというが、大悟自身は先輩としても満点のようだ。
コンビ愛
「コンビ芸人は不仲になりがち」と芸能界ではいわれるが、この2組は違う。
大悟とノブそれぞれに「いちばん面白い芸人」を聞くと、即座に相方の名前を挙げるほど、高校時代からの深い友情がある千鳥。
「普段は大悟さんの方が好き放題やっていますが、ノブさんが暴走したときは、大悟さんが説教することもあるんです。大物芸能人にお詫びするのは大悟さんの仕事なんだとか」(前出・テレビ局関係者)
サンドのコンビ仲のよさも周知の事実。富澤はかつて「2人一緒でないと仕事は受けない」とオファーを断ったことがあるという。
ともに子供もいる家庭人で、家族ぐるみのつきあい。富澤は妻と毎日50通以上メールのやり取りをする愛妻家でもあるが、その家族愛がコンビを引き裂く危機をもたらしたこともあった。
「お笑い好きの富澤さんの長男が“伊達くんとコンビを組みたい!”とサンドの解散を要望したことがあったんです(笑い)。まさか息子にそんなことを言われるとは思わなかったでしょうね。富澤さんは“お父さんはどうすればいいの”ってオロオロしていたそう」(別のテレビ局関係者)
いまの活躍ぶりは、裏打ちされた笑いの力と、テレビでは見せない謙虚な姿勢の賜物。どちらも負けず劣らず、2022年も快進撃は止まらない!
※女性セブン2022年1月20・27日号