芸能

萩本欽一が「あいつ好き」と絶賛 若林正恭と過ごした「幸せな1時間」

若林正恭の「聞く力」と「突っ込み力」が萩本欽一の心を動かした

若林正恭の「聞く力」と「突っ込み力」が萩本欽一の心を動かした

 新春から、すばらしいラジオを聴くことができた。1月2日、ニッポン放送で特別番組『欽ちゃんとオードリー若林のキンワカ60分!』が放送された。2人の対面は、オードリーが『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』のパーソナリティを務めた2017年以来4年ぶり。その時は初代パーソナリティの萩本欽一、若林正恭、春日俊彰の3人でトークを繰り広げ、コント55号にハマっている若林が「ネタ全部ください!」などと切り出し、欽ちゃんを“萩ちゃん”と呼ぶなどして距離を縮めていた。

 今年の放送では萩本と若林の2人だけとなり、濃密な会話が繰り広げられた。演出家の佐久間宣行氏もツイッターで〈キンワカ60分、メチャクチャおもしれーな〉と呟くなど、SNS上でも番組内容に満足する声が多数上がった。

 1966年結成の『コント55号』は萩本が坂上二郎に不条理な振りをしたり、ツッコミでジャンピングキックをしたりするなど、それまで存在しなかった舞台を自在に動き回るアドリブコントでお笑い界の頂点に立った。1970年代に入ると、萩本は『スター誕生!』『オールスター家族対抗歌合戦』など司会者としても地位を確立。1980年代前半には『欽ドン!良い子悪い子普通の子』『欽ちゃんのどこまでやるの!』『欽ちゃんの週刊欽曜日』という冠番組が30%台を記録し、“視聴率100%男”の異名を取った。

 だが、年齢を重ね、大御所になり過ぎた萩本は共演者に“欽ちゃん”ではなく、“大将”と呼ばれるようになっていった。萩本の著書『まだ運はあるか』(大和書房/1999年11月発行/取材・構成 斎藤明美)では次のように語っている。

〈僕は「欽ちゃん」という形でずっとやってきたからね。それがある日、テレビに出てる時にも他の出演者から「大将」と呼ばれるようになってきたわけね。危ないなと思いましたよ。(中略)みんなが俺のこと潰してらって。「大将」という呼び方で。〉

 また、募金活動をする『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』『24時間テレビ 愛は地球を救う』のパーソナリティを務めたこともあってか、“欽ちゃん=いい人”というイメージが世間に浸透。コメディアンを続ける上で、不利な状況が重なっていった。

関連キーワード

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン