さまざまなスタイルの旅が支持されている昨今。2022年は、都会の喧騒から離れ、人との触れ合いを感じるアットホームな宿で身も心も癒してみませんか? 人懐っこい動物たちが迎えてくれる熊本県阿蘇にある「なかむら牧場」は、約110頭の牛を飼育している繁殖農家。動物と触れ合う体験も満載で、命の大切さについても学べる。
「牧場の仕事を知って欲しい」という思いから、動物と触れ合う体験がたっぷり。オーナーの中村和章さんは「お客さんと話す時間が何より楽しい」と笑顔を見せる。
「うちは繁殖農家で、約60頭の母牛を飼育し、仔牛を育てて出荷しています。奇跡的に仔牛の出産直後に立ち会えたお客さんもいましたね。あか牛は性格も穏やかで人懐っこく、愛らしい瞳でじっと見つめてきます。動物たちと触れ合ってパワーをもらってください」(和章さん)
牧場から車で15分、阿蘇山の麓に広がる農家共同の牧野(放牧場)の見学へ。
「放牧期間は4~12月。牛はのびのびと草を食べて過ごします。放牧すると嬉しくてピョンピョン跳ねる牛もいるんですよ(笑い)。牛たちが草を食べることで阿蘇の草原が保たれ、私たちは牛の管理の手間が減って一石二鳥。阿蘇の放牧は貴重で、世界農業遺産にも登録されています」(和章さん)
眼下に広がる雄大な大地のパノラマも必見!
お腹を空かせた牛たちに飼料をあげる大切な仕事。1頭あたり1日約10kgの牧草をモリモリ食べる。ロール状になった牧草は約150kg! 転がしても……重いっ!
生まれたばかりの仔牛たちにはミルクを作り、1頭ずつ飲ませてあげる。夢中でミルクをゴクゴク飲む姿がたまらない! 束の間、母牛の気分になって癒される。