芸能

『ザ・ベストテン』最高視聴率回で1位、イモ欽トリオが当時を振り返る

山口

イモ欽トリオの「ヨシオ」こと山口良一が『ザ・ベストテン』を振り返る

 伝説的な音楽番組『ザ・ベストテン』(TBS系)。毎週ヒット曲をランク付けし、10位から1位までを紹介、そのなかの何組かが歌を披露するという生放送番組だ。視聴率41.9%という番組史上最高記録をマークした、1981年9月17日放送回はファンの間で「神回」と呼ばれているという。今回、そんな「神回」を文字で再現。1位を獲得したのはイモ欽トリオの『ハイスクールララバイ』だった。【全3回の第3回】

 * * *
 イモ欽トリオはバラエティー番組『欽ドン!良い子悪い子普通の子』(フジテレビ系)から生まれた3人ユニット。初シングル『ハイスクールララバイ』は初登場で2位(1981年9月3日放送)。翌週1位に躍進。その翌週も連続1位で、3人揃っての初スタジオ生出演となった。

 この2週連続1位を祝して、番組は3本のチャンピオンベルトを用意した。力道山の日本ヘビー級チャンピオンベルト、アジアヘビー級チャンピオンベルト、鉄人ルー・テーズから奪取したチャンピオンベルトの3本で、プロレス好きな山口良一(66才)に渡され、それを腰に巻いた山口はご満悦。黒柳徹子がイモ欽トリオの3人に話しかける。

──力道山の本物のチャンピオンベルトを巻いた気分は?
「なんだか夢のようで、ルー・テーズに勝った気分」(山口)

──(西山を見ながら)来週も1位だったら何がしたい?
「出身地の四国・高松で歌いたいです」(西山浩司、60才)

──再来週も1位だったら?「聖子ちゃんに横で見ていてほしい」(長江健次、57才)

 その間、スタジオには特設リングが用意された。

「では歌っていただきましょう。本日のメインイベント。3分間勝負。イモ欽ファイヤー~!」と久米宏がリングアナウンス風にコール。そして、リング上で長江が歌い、山口と西山がエア演奏とコミカルな動きで花を添える。

 そして彼らが歌い終えるや否や、ソファ席に全員集合。番組恒例の記念撮影が始まった。黒柳が「長野の堀江さーん」と中継先にも声をかけ、石川ひとみが青春寸劇風の口調で「さぁ、みんな。写すわよ」と声をかけてパシャ! こうして音楽番組史上最高視聴率を達成した神回は、最後までにぎやかなまま終了した。

『ハイスクールララバイ』は、その後、8週連続第1位を達成。西山や長江の願いも次々かなえられることとなった。

 西山の願いがかなえられたのは、1981年9月24日放送回。

「故郷に錦を飾るんではなくて、故郷の錦に来てもらいましょう」という久米の謎めいた言葉とともに、西山が過ごした地元・香川県高松市の実家付近の映像が流れた。するといきなりスタジオに、西山の小学生時代の初恋の人が大きなシャコ貝に乗って登場。8年ぶりのサプライズ再会を果たすこととなった。

関連キーワード

関連記事

トピックス

およそ揉め事を起こしそうにない普通の人たちがカスハラの主役になっている(写真提供/イメージマート)
《”店員なんて赤の他人”的な行為が横行》条例施行から2か月、減らないカスハラの実態 都内のコンビニ店員が告白「現役世代のサラリーマンが…」品出し中に激突、年齢確認にブチ切れ、箸に”要らねえよ”
NEWSポストセブン
指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)
六代目山口組の新人事、SNSに流れた「序列情報」 いまだ消えない「名誉職」に就任した幹部 による「院政説」
NEWSポストセブン
会話をしながら歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《親子スリーショットの幸せな日々》小室眞子さんは「コーヒー1杯470円」“インスタ映え”カフェでマカロンをたびたび購入 “小室圭さんの年収4000万円”でも堅実なライフスタイル
NEWSポストセブン
宮城野親方
何が元横綱・白鵬を「退職」に追い込んだのか 一門内の親しい親方からも距離置かれ、協会内で孤立 「八角理事長は“辞めたい者は辞めればいい”で退職届受理の方向へ」
NEWSポストセブン
元女子バレーボール日本代表の木村沙織(Instagramより)
《“水着姿”公開の自由奔放なSNSで話題》結婚9年目の夫とラブラブ生活の元バレーボール選手の木村沙織、新ビジネスも好調「愛息とのランチに同行した身長20センチ差妹」の家族愛
NEWSポストセブン
常盤貴子が明かす「芝居」と「暮らし」の幸福
【常盤貴子インタビュー】50代のテーマは「即興力」 心の声に正直に、お芝居でも日々の暮らしでも軽やかに生きる自分でありたい
週刊ポスト
ホストクラブで“色恋営業”にハマってしまったと打ち明ける被害女性のAさん(写真はAさん提供)
ホストにハマったAさんが告白する“1000万円シャンパンタワーの悪夢”「ホテルの部屋で殴る蹴るに加え、首を絞められ、髪の毛を抜かれ…」《深刻化する売掛トラブル》
NEWSポストセブン
西武・源田壮亮の不倫騒動から5カ月(左・時事通信フォト、右・Instagramより)
《西武源田と銀座クラブ女性の不倫報道から5か月》SNSが完全停止、妻・衛藤美彩が下していた決断…ベルーナドームで起きていた異変
NEWSポストセブン
大谷夫妻の第1子誕生から1ヶ月(AFP=時事)
《母乳かミルクか論争》大谷翔平の妻・真美子さんが直面か 日本よりも過敏なロスの根強い“母乳信仰”
NEWSポストセブン
麻薬の「運び屋」として利用されていたネコが保護された(時事通信フォト)
“麻薬を運ぶネコ” 刑務所の塀の上で保護 胴体にマリファナとコカインが巻きつけられ…囚人に“差し入れ”するところだった《中米・コスタリカ》
NEWSポストセブン
ホストクラブで“色恋営業”にハマってしまったと打ち明ける被害女性のAさん(写真はAさん提供)
〈ちゅーしたら魔法かかるかも?〉被害女性が告白する有名ホストクラブの“恐ろしい色恋営業”【行政処分の対象となった悪質ホストの手練手管とは】
NEWSポストセブン
公務のたびにファッションが注目される雅子さま(撮影/JMPA)
《ジャケットから着物まで》皇后雅子さまのすべての装いに“雅子さまらしさ“がある理由  「ブルー」や小物使い、パンツルックに見るファッションセンス
NEWSポストセブン