ただ、美智代氏が4代に就任する動きはないという。「美智代様はご自身が教祖になったら会員が離れてしまうことを分かっているのではないでしょうか。要は適任者がいないんです」と、元・教団教師は嘆く。
信者の高齢化はより深刻となり、2世や3世が通うPL学園高校は年々定員を減らしながら、昨年の外部募集の競争倍率は国公立コースが0.20倍、理文選修コースにいたっては0.09倍と、目も当てられない苦境にある。
そういう教団と学園の窮地に、教祖不在の状況が続いているわけだ。教団の再興と野球部の復活へ向けた策は、やはり見えてこない。
■取材・文/柳川悠二(ノンフィクションライター)、文中敬称略