国内

地震解析ラボ代表が指摘 千葉県南東沖、北海道・青森など4つの警戒エリア

地震解析ラボ代表の平井道夫氏

地震解析ラボ代表の平井道夫氏

 本誌・週刊ポスト2022年1月14・21日号(1月4日発売)で「地震解析ラボ」代表の平井道夫氏が「小笠原諸島」で地震の兆候があると指摘。その言葉通り、1月4日に小笠原諸島の父島近海を震源とするM6.1、震度5強の地震が発生した。予測を的中させた平井氏が、今後警戒すべきエリアを緊急警鐘する。

「我々のデータ解析では、小笠原諸島エリアで再び大きな地震が起こる可能性が高いと示されています。今回は震源の深さが77kmと深かったため大きな津波は発生しませんでしたが、震源が浅ければ津波が発生する確率も高くなります。引き続き警戒が必要です」(平井氏。以下「」内同)

 平井氏が率いる地震解析ラボは、2010年に電磁環境学の研究者で電気通信大学名誉教授の早川正士氏を顧問として発足。早川氏退任後もさらなるデータの蓄積によって予測精度を向上させ、情報発信を続けている。

 予測の的中率は60~80%を誇り、過去には2020年6月に発生した千葉県東方沖地震(M6.1)などの地震も予測を的中させた。

 この高い予測精度を支えているのが、地震解析ラボならではの様々な観測データの活用と独自の解析システムだ。

「私たちが主に活用している観測データのひとつが、弊社が特許を取得している『VLF/LF電波』などの電磁気観測網のデータです。これまでの内外の研究で、地震発生の1週間ほど前から震源域の上空にある電離層(※大気の上層にあって電波を反射する層)に異常が生じることが分かっており、その異常はVLF/LFという特定の周波数の電波で捉えることができます。

 弊社は、国内3か所と海外3か所の送信局から発信される電波を、国内10か所に設置した観測地点でキャッチし、モニタリングしています」

 加えて、地震発生前に震源付近の地層で起こる微小破壊とともに発生する『ULF電磁放射』と、電離層の電子数の異常変化を観測する『GPS衛星電波』も活用しているという。

「この3つの観測データと防災科学技術研究所が公開している地震計データや弊社が蓄積している過去20年分の地震発生データを統合させて、それらを独自のアルゴリズムで解析することで、1~2週間程度先に起こる短期の地震を予測しています」

 そして最新の解析の結果、小笠原諸島以外にも「この1月中に地震を警戒すべき」4つのエリアがはじき出された。

関連記事

トピックス

異例のツーショット写真が話題の大谷翔平(写真/Getty Images)
大谷翔平、“異例のツーショット写真”が話題 投稿したのは山火事で自宅が全焼したサッカー界注目の14才少女、女性アスリートとして真美子夫人と重なる姿
女性セブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(写真は2019年)
《体調不良で「薬コンプリート!」投稿》広末涼子の不審な動きに「服用中のクスリが影響した可能性は…」専門家が解説
NEWSポストセブン
いい意味での“普通さ”が魅力の今田美桜 (C)NHK 連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合) 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
朝ドラ『あんぱん』ヒロイン役の今田美桜、母校の校長が明かした「オーラなき中学時代」 同郷の橋本環奈、浜崎あゆみ、酒井法子と異なる“普通さ”
週刊ポスト
現役時代とは大違いの状況に(左から元鶴竜、元白鵬/時事通信フォト)
元鶴竜、“先達の親方衆の扱いが丁寧”と協会内の評価が急上昇、一方の元白鵬は部屋閉鎖…モンゴル出身横綱、引退後の逆転劇
週刊ポスト
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
〈不倫騒動後の復帰主演映画の撮影中だった〉広末涼子が事故直前に撮影現場で浴びせていた「罵声」 関係者が証言
NEWSポストセブン
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”川崎春花がついに「5週連続欠場」ツアーの広報担当「ブライトナー業務」の去就にも注目集まる「就任インタビュー撮影には不参加」
NEWSポストセブン
広末涼子容疑者(時事通信フォト)と事故現場
広末涼子、「勾留が長引く」可能性 取り調べ中に興奮状態で「自傷ほのめかす発言があった」との情報も 捜査関係者は「釈放でリスクも」と懸念
NEWSポストセブン
筑波大の入学式に臨まれる悠仁さま(時事通信フォト)
【筑波大入学の悠仁さま】通学ルートの高速道路下に「八潮市道路陥没」下水道管が通っていた 専門家の見解は
NEWSポストセブン
広末涼子容疑者(時事通信フォト)と事故現場
《事故前にも奇行》広末涼子容疑者、同乗した“自称マネージャー”が運転しなかった謎…奈良からおよそ約450キロの道のり「撮影の帰り道だった可能性」
NEWSポストセブン
長浜簡易裁判所。書記官はなぜ遺体を遺棄したのか
【冷凍女性死体遺棄】「怖い雰囲気で近寄りがたくて…」容疑者3人の“薄気味悪い共通点”と“生活感が残った民家”「奥さんはずっと見ていない気がする」【滋賀・大津市】
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン
山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン