1月14日に都内で引退会見を開いた体操男子・内村航平(33)の離婚トラブルが『週刊文春』に報じられた。報道によると、昨年11月、内村は妻・千穂さん(32)に一方的に離婚を言い渡して家を出た。彼のモラハラ的な言動によるストレスで、千穂さんは一時は体重33キロにまで激ヤセしたという。
トラブルの背景には、2012年11月に結婚した千穂さんと、内村の母・周子さんの“嫁姑問題”もあったとされる。前出の『週刊文春』では、妊娠していた千穂さんが周子さんから「本当に航平の子ですか」という衝撃的な言葉を投げかけられていたことが紹介されていた。
2013年9月に三重県で行われた全日本社会人体操競技選手権での嫁姑の様子について、体操関係者はこのように証言する。
「千穂さんは当時生まれたばかりの長女と一緒に観戦していて、周子さんは少し離れた席に座っていました。でも会話はほとんど交わさず、帰る時もバラバラ。というのも、その時の千穂さんの格好が、露出度が高くピンヒールを履いていたことで、“場をわきまえていない”と周子さんはイライラしていたみたいです。この大会以外、千穂さんと周子さんが一緒に応援しているのは見たことがないですね」
内村が体操個人総合で2連覇を果たした2016年のリオ五輪で、周子さんがスタンド席で掲げていた“横断幕”も話題に。
「“家族より”と書かれているのに、そこに千穂さんと2人の娘さんの写真はなく、まるで“嫁外し”をしているようでゾワッとしました。2人の関係はよくなっていないんだな、と思わざるをえませんでした」(前出・体操関係者)
名物ママの「子育て」論
周子さんは名物ママとしてメディア出演も多い。元体操選手で指導者でもある彼女にとって、オリンピック4大会に出場し、7つのメダル(金メダル3、銀メダル4)を獲得した内村は自慢の息子だ。2012年に出版した著書『「自分を生んでくれた人」内村航平の母として』(祥伝社)で、息子・航平と娘・春日さんへの深い愛を綴っている。
〈航平は体操を通じて、『世界一の練習をすれば、世界一の選手になる』ということを学びました。私も、『世界一の子育てをしようと努力すれば、世界一の子どもになる可能性もある』と信じています〉
著書では、ほかにも愛情あふれるエピソードが明かされている。
2008年の北京五輪の後、久しぶりに帰省する内村は、うっかり寝過ごして搭乗予定の飛行機に乗り遅れる。その連絡を受けた周子さんは出張レッスン中だったにもかかわらず、息子に代わって旅行代理店に連絡して、チケットを取り直した。何度も電話でやり取りしたせいで、自身のレッスンはキャンセルしたという。それでも周子さんに後悔はない。
〈子どものためなら何でもできる。たとえ仕事を放ってしまっても……。仕事なら私の代わりはいますよね。主人も、手伝ってくれているスタッフもいます。でも、航平や春日にとって母親は私だけ。母親の代わりは誰も出来ませんよね……〉(前掲書より)
また、2012年のロンドン五輪の際は、毎晩深夜3時、4時まで夜なべして、手縫いのお守りや応援旗を制作した。日の丸模様のフェルト製応援グッズはなんと300個も用意して、会場の人々に配ったという。
これだけ息子に献身的なサポートをしていたら、どうしても嫁に口を出したくなってしまうのかもしれない。結婚当初、内村は「何かあったら俺が守る」と、あくまでも千穂さん側の立場にあった。しかし、夫婦間のすれ違いにともない、内村、千穂さん、周子さんの関係にもまた変化が生じていたのだろう。
“体操界のキング”の離婚トラブルの行方はどうなる。