「世界との往き来難かる世はつづき窓開く日を偏に願ふ」
天皇陛下は1月18日、新年恒例の宮中行事「歌会始の儀」に出席された。今年のお題は「窓」。陛下はコロナ禍の収束を願い、冒頭の歌を詠まれた。今年こそは、世界との往来が再び盛んになるように──そんな願いが込められた御歌だ。
今年成人されたご長女の愛子さまも、皇族として初めて歌を寄せられた。
「英国の学び舎に立つ時迎へ開かれそむる世界への窓」
学習院女子高等科2年生の夏休み、イギリス・イートン校に短期留学される前の、胸躍るお気持ちを表現されたという。愛子さまは学業を優先され、儀式には出席されなかった。しかし、親子ともに「世界への窓」が開くことを願われている。
陛下は14日には、学問の第一人者から講義を受けられる「講書始の儀」に、秋篠宮さまや佳子さまらとともにご出席。開発経済学や人工知能についての講義に、熱心に耳を傾けられた。
写真/時事通信社
※女性セブン2022年2月3日号