大河ドラマらしからぬコミカルな掛け合いが続いたかと思えば、次のシーンでは親子間であっても兵を向け、命を奪い合う。緩急のあるストーリー展開に早くも目が離せない人も多いだろう。三谷幸喜(60才)が脚本を担当するNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』は、第1話の平均世帯視聴率(関東地区)が17.3%、第2話も14.7%と、好調なスタートを切った。
キャストも豪華で、主人公・北条義時を小栗旬(39才)が演じ、第1話のラストでは大泉洋(48才)が、“女装した源頼朝”として登場。後白河法皇役として西田敏行(74才)、平清盛役として松平健(68才)が出演し、結婚後初のドラマ出演となる新垣結衣(33才)は頼朝の最初の妻である八重役、北条政子役を小池栄子(41才)、義時の継母・りく役を宮沢りえ(48才)が演じる。
「2度目の大河出演で北条政子という大役を任された小池さんは、政子の恋敵である八重を供養している伊豆の眞珠院を訪れたそうです。すると、突然ものすごい風が吹いて車のドアが壊れ、外に出られなくなったのだとか。『八重さんに歓迎されなかったみたい』と驚いていました」(NHK関係者)
小池と夫婦漫才のようなコミカルなやり取りでお茶の間の笑いを取っている大泉は、せっかくの大河出演なのに「娘には見せられない」とこぼしているという。
「武家の棟梁となった頼朝は、次第に血も涙もないような冷徹な決断を下すようになる。そんな姿をまだ小学生の娘さんに見せたくないんでしょうね」(ドラマ制作スタッフ)
体調が万全ではないなかでも出演を快諾した西田も撮影に食らいついているという。
「和装での撮影はとにかく体力を消耗してしまう。なので、野外の撮影シーンでは後ろ姿を“影武者”が演じることも。その分、正面からのカットでは、毎回すごみのある演技を見せてくださっています」(前出・NHK関係者)
キャスト・スタッフの深い絆で、ドラマの快進撃はまだまだ続きそうだ。
※女性セブン2022年2月3日号