NHK朝ドラ『おかえりモネ』でヒロイン役を務めた清原果耶(19)が、民放初主演ドラマ『ファイトソング』(TBS系)で新天地に挑んでいる。本作での清原は元空手少女。日本代表を目指して夢破れるが、持ち前のスポーツ根性で逆境を乗り越えていく。
初回の平均視聴率は9.2%とまずまずだったが、空手の「形」を披露するシーンで切れ味鋭い演武を見せるや、〈空手の経験者なの?〉〈キレッキレの蹴り〉と、SNSで話題を集めた。
「清原はストイックな役作りで知られています。今作では空手の元大学チャンピオン役とあって、事前に猛特訓したそうです」(スポーツ紙記者)
撮影にあたって清原が門を叩いたのは、「煌心会空手道場」の三宿本部道場。伝統派空手「松濤館流」の流れを汲み、形の美しさに定評がある。清原を指導した谷口丈治道場長が語る。
「昨年の11月からつい先日まで道場に通われていて、多い時は週3回、2時間の練習をこなしました。厳しいスケジュールのなか、筋肉痛にも耐え、足の親指が突き指で腫れても一生懸命稽古していたのが印象的でした」
清原はわずか3か月で谷口道場長が舌を巻くほどの上達を見せたという。
「元々バレエをされていたそうで、柔軟性があって蹴りが美しいんです。見本になればと思って、日本体育大学の空手部の学生にも練習に来てもらったのですが、現役選手の動きを見て、すぐに同じ動きが表現できる。
彼女の場合、何をやっても素人っぽい動きにならないんです。道場の経験者もビックリしていました。続ければ黒帯はもちろん、間違いなく一流の空手選手になっていくと思います」(谷口道場長)
清原の演技には東京五輪空手女子形の銀メダリスト・清水希容(28)も胸を打たれたそうで、「主人公がやっている競技として空手を取り入れていただいたことを嬉しく思います。ドラマの続きを楽しみにしています」と本誌・週刊ポストにコメントを寄せた。
最強の女優が生まれようとしている。
※週刊ポスト2022年2月4日号