仕事のために、家族のために打ったワクチンで体に異変をきたしてしまった──『女性セブン』2022年2月3日号の「コロナより恐ろしいワクチン後遺症」では当事者たちの苦しみを取り上げたが、それは大人だけの問題ではない。接種後に体調を崩して学校に行けず、苦しむ子供たちとその家族がいる。
元気だったわが子が、ある日を境に健康を害し、学校へ通えなくなってしまったら──子を持つ親なら、その苦しみが痛いほどわかるはずだ。
これまで、新型コロナウイルスワクチンを接種できる年齢は、12才以上とされてきた。だが、1月21日、厚生労働省は専門家による部会で、接種対象を5才以上とすることを承認し、3月中には子供への接種が始まる予定だ。
しかし、幼い子供たちにまで本当にワクチンが必要なのか。本誌・女性セブン2022年2月3日号でもレポートした通り、接種後、後遺症に苦しむ人が存在し、それは10代の子供も例外ではない。先に接種をした子供に何が起きているのか、親だけでなく、未来に責任を持つ大人すべてが知っておくべきだろう。ジャーナリスト・鳥集徹氏と女性セブン取材班がレポートする。
教科書の内容が頭に入ってこない
関東地方に住むHくん(13才)は、毎日元気に登校して、部活にも励む健康そのものの中学生だった。ところが、昨年9月中旬の接種以降、まったく学校へ通えなくなった。Hくんの両親に話を聞いた。
「コロナの後遺症で苦しむ子供がいるとテレビのニュースで見ていたので、怖いなと思って接種させたんです。近くの病院で打った後、帰りの車で珍しく眠ったくらいで、ほかは普段と変わりなく、夕食も普通に食べていました。
翌日、微熱が出て横になっていましたが、2日目には熱も下がったので、友達と約束していたサイクリングに出かけたんです。ところが、帰りにこれまで経験したことのないような倦怠感が出たらしく、やっとの思いで自転車をこいで帰ってきました」
すぐに入浴させたが、上がってしばらくすると、大量の汗をかき始めた。体温を測ると38℃近くの発熱。それから4か月経った現在もぐったりしたままだという。
「体温が大きく変動して、35℃台になったかと思うと、いまも夜には決まって37.5℃前後の熱が出るんです。食事のとき以外は、ほとんど横になっています。勉強が遅れるのが心配なので、『教科書だけでも読んだら?』と言ったこともありますが、集中力が続かず、頭に入ってこないと言います。スマホの操作もおぼつかないようで、ただぼーっと画面を眺めているような感じで……」(両親・以下同)
異変はそれだけではない。
「もともとハンバーグやステーキ、焼き肉が大好きでしたが、体調を崩してからは『食べたくない』と言って、野菜や鶏のささ身をだしで煮たようなあっさりしたものしか受けつけなくなってしまいました。運動をしていないせいか、食欲がわかないようで、食べられるのは少量です。
それから、音や痛みにすごく敏感になりました。名前を呼ぶだけでびくつくこともあります。どうして?と聞いたら、『常に頭がぼーっとしているから、急に呼びかけられたように感じる』と言うんです。充分に体を動かすことができないから、ほぐすためにマッサージをしようとして、ポンポンと背中を軽く叩くだけでも、すごく痛がります」