5年ぶりにメンバーの入れ替えがあった『笑点』(日本テレビ系)の大喜利コーナー。5年後に舞台に立っているメンバーは誰か。有名落語家、評論家が「出る人」「入る人」を大胆予想する。(全4回の第3回)
1月23日、大喜利の新メンバーとして桂宮治(45)がお披露目され、新たなスタートを切った『笑点』。ただ、時代の流れとして「そろそろ女性を」という声もある。実際、林家三平(51)の卒業発表から宮治のメンバー入りが決まるまでの間、ネット上では「女性のメンバーが入るのでは」との憶測も飛び交った。学生時代に落語研究会に所属した元NHKアナの雨宮萌果氏(現在はフリー)も、女性落語家の大喜利メンバー入りを願う。
「『笑点』は国民的な番組だからこそ、ジェンダーレスの時代に合った起用をしてほしいんです。その候補筆頭といえば、春風亭ぴっかり☆さん(40)。3月に真打ちに昇進し、蝶花楼桃花に改名することを発表しています。華があるし、テレビ慣れもしています。笑いの中でジェンダー問題をしっかり世間に広げてくれる期待感がある。
もう一人、林家つる子さん(35)も逸材です。林家正蔵師匠の弟子で、中央大学の落研時代から頭角を現わしていました。演目の一つである『芝浜』をおかみさん目線から画いたものにしたり、新しいことに挑戦している。5年後には真打ちになると言われており、いずれは大喜利メンバーにもなれると思っています」
落語を題材にしたコミックエッセイ『お多福来い来い』の著者で漫画家の細川貂々氏は、上方の女性落語家を挙げる。
「露の団姫さん(35)は関西で大人気の若手です。天台宗の僧侶でもあり、“尼さん落語家”として人生の苦楽に寄り添う姿勢が多くのファンの心を掴んでいる。中高年受けも抜群で、『笑点』の視聴者層にピッタリはまっている。キザな色男キャラの小遊三師匠を団姫さんが仏法知識で諭すとか、そういう掛け合いが見られたら嬉しい」
(第4回につづく)
※週刊ポスト2022年2月4日号