毎月の歌会を含め年に複数回、和歌を披露する皇族にあって、年初の「歌会始の儀」は、皇室と国民の心を結ぶ場として、最も吟味された一首が披露されると言われる。1月18日に開催された歌会始では、秋篠宮佳子さま(27)が詠んだ次の歌が注目を集めた。
〈窓開くれば金木犀の風が入り甘き香りに心がはづむ〉
今回のお題は「窓」。宮内庁の解説によれば、〈秋のある日に部屋の窓を開けると、金木犀の香りが風にのって漂ってきました。甘い香りにふれて嬉しいお気持ちになったことを歌にお詠みになりました〉とのことだが、この歌に込められた“深い意味”を推し量る人は少なくない。
皇室ジャーナリストの渡邊みどり氏が語る。
「金木犀は9月から10月下旬にかけて咲く花で、花言葉は『謙虚』『真実』そして『初恋』。10月といえば姉の眞子さんと小室圭さんがご結婚された時期と重なります。花言葉を鑑みても、眞子さんへの想いが込められたように感じました。激しいバッシングの中で自らの恋を貫き、晴れて結ばれた姉を金木犀に見立て、そんな姉の結婚が、『甘き香りに心がはづむ』体験となったのではないでしょうか」
また、「窓を開けると」には、佳子さま自身の意思を感じるという。
「コロナ禍で外出もままならないなかで、御所の外に思いを馳せたのではないでしょうか。それは日本を離れてニューヨークで新婚生活を送る眞子さんに対するお気持ちもさることながら、どこかで“外に出たい”というご自身の願いが込められているように感じました」(渡邊氏)
佳子さまはこれまで、皇室からの離脱願望が報じられてきた。「自由もない、人権もない。早くこの生活から抜け出したい」。そう信頼できる人物に打ち明けたと週刊文春(2021年10月28日号)が報じている。
歌会始の一首が毎年全国的に報じられることは、佳子さまご自身も理解されていたはず。そのなかで今回の歌を選んだことにどんな意味があるのか。佳子さまが“金木犀”になる日は来るのだろうか。
※週刊ポスト2022年2月11日号