“東の女帝”は遅すぎた初対面を前に、“西の女帝”について「怖い……だってあのかた大阪でいちばん怖いんでしょ?」と評した。50年近く『徹子の部屋』(テレビ朝日系)の司会を務め、同一司会者による番組の放送回数でギネス世界記録を持つ黒柳徹子(88才)が東の女帝なら、30年近く複数の冠番組を持ってきた上沼恵美子(66才)は西の女帝だろう。東西の女性名物司会者が、2月1日ついに初共演を果たした。
「2月で47年目に突入した『徹子の部屋』の特別ゲストとして上沼さんが出演したのです。テレ朝のプロデューサーが長文の手紙で熱烈なオファーを送った結果でした。上沼さんは『徹子の部屋』に出たことがなかったばかりか、意外にも2人の共演は一度もありませんでした。半世紀を経ての初対面が実現したことになります」(テレビ局関係者)
収録は昨年12月だった。
「どんな収録になるんだろうとビクビクしていましたが、さすがの一言でした。収録前には上沼さんが黒柳さんの楽屋へ挨拶に行き、昆布とかつおぶしの手土産を渡していましたし、黒柳さんも季節もののクリスマスのオーナメントをプレゼントし、和やかなムードで収録に入れました。話題も、上沼さんが姉妹コンビとしてお笑いを始めた経緯や、別居しながらも仲よく暮らす不思議な夫婦関係を語るなど、盛り上がっていました」(前出・テレビ局関係者)
ビッグな対談が実現した背景には、上沼のある変化があるという。
「いまのテレビ業界の守りに入っているスタンスと、自分の攻めのスタイルが合っていないと感じて“タレント卒業”を口にしたり、ごく親しい関係者には引退をも伝えています。しかし、表舞台から完全に去るわけではなく、これからはYouTubeを主戦場に活動をしていくようですね。今回の共演も、“やり残し”がないように、という上沼さんなりのテレビ業界での“生前整理”だったのでしょう」(別のテレビ局関係者)
確かに、一昨年、1995年から続いていた『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ)が終了し、そしてこの春には同年開始の『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』(朝日放送)も終了する。長年審査員を務めてきた『M-1グランプリ』(朝日放送)からも、降板を表明済みだ。しかし、『徹子の部屋』では、黒柳に励まされて「黒柳さんの言う通りにします!」と仕事継続を誓った上沼。女帝の思惑はいかに……。
※女性セブン2022年2月17・24日号