芸能

DV夫役の怪演が話題の徳重聡 “石原軍団の末っ子”からの大転換

デビューは「第二の裕次郎」だった(時事通信フォト)

デビューは「21世紀の裕次郎」だった(時事通信フォト)

 主役に波瑠、その同窓生役で林遣都、本仮屋ユイカ、溝端淳平、新川優愛、黒川智花が登場する深夜ドラマ『愛しい嘘〜優しい闇〜』(テレビ朝日系、毎週金曜夜11時15分〜、2月11日は11時25分〜)。錚々たる出演陣が並ぶ中、ドラマオタクのエッセイスト小林久乃氏は、同窓生グループの1人の夫を演じて話題の徳重聡(43)について、本作の「影の主役」と太鼓判を押す。徳重の新たな魅力について、小林氏が綴る。

 * * *
『愛しい嘘〜優しい闇〜』(テレビ朝日系)は、深夜ドラマ帯の放送にも関わらず、出演者が非常に豪華。波瑠さん、林遣都さん、溝端淳平さんなど何かと演技が話題の面々が揃っている。中学校の同級生同士で仲の良かった6人の男女が久々に再会。それぞれに経験を重ね、大人になっていたものの、彼らには公にできない秘密がある。秘密が引き金になってしまったのか、グループの中から2人の死亡者が出てしまう。

「なるほどなあ」と観ながらも、どうもドラマ自体にパンチが足りない。何だろう、この消化不良の感じは? と思っていると、第1話からとんでもない嵐が押し寄せた。それが野瀬正役の徳重聡さんだ。警察官でありながら妻への精神的・身体的DVを繰り返す役柄の怪演ぶりが、現在、SNSでも話題だ。それはそうだろう。「石原軍団」を継承するような、昭和仕込みの濃ゆい顔で迫ってくるのだから、他の演者とは確実に一線を画す。

 ただ怪演が当初腑に落ちなかったのは、彼の芸能人としてのキャリアが、当初からずっと「爽やか路線」を歩んできたせいではないだろうか。

「石原軍団の末っ子」の顔を1ミリも裏切らず

 もう20年以上前のことになるけれど、徳重さんの芸能界入りのことはよく覚えている。彼が以前所属していた石原プロモーションによる『オロナミンC「1億人の心をつかむ男」新人発掘オーディション〜21世紀の石原裕次郎を探せ!〜』で、グランプリを獲得したことがきっかけだった。

 芸能界随一と言っていいほど固い絆と、上下関係で結びついていたあのグループが、新しい“舎弟”を招き入れることだけでも事件。そこに選ばれた徳重さんは「よくぞ、平成にいた!」と感心するほど、かつての日活映画を思い起こさせるイケメンだった。ヨットハーバーがよく似合う、若き日の裕次郎がそこに蘇ったと、往年の石原軍団のファンは血湧き肉躍る。

関連記事

トピックス

10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン