不倫騒動により芸能活動を自粛していたアンジャッシュ渡部建(49才)が1年8か月ぶりに芸能活動を再開。2月15日の22時から放送される『白黒アンジャッシュ』(千葉テレビ)に出演する。番組公式Twitterでは、「これまでの経緯やこれからについて話します」と告知されているが、これで復帰への足がかりをつかめるのか。
2020年6月、複数の女性との不適切な関係が報じられ、活動自粛に追い込まれた渡部。これまで何回も復帰が噂されてきたが、活動再開の場所として選んだのはコンビの名前が冠された番組だった。2004年にスタートした『白黒アンジャッシュ』は、放送時間30分のトークバラエティ番組。渡部の活動自粛後は、相方の児嶋一哉(49才)が1人で番組を回していた。
「渡部は活動自粛前、多くのレギュラー番組を抱え、グルメや高校野球ネタでも引く手あまた。一方の児嶋は“いじられキャラ”が定着し、俳優としても評価されていましたが、アンジャッシュといえばポンコツな児嶋をキレ者の渡部が支えるイメージで、児嶋は“じゃない方芸人”という認識でした。
しかし皮肉なことに、渡部が表舞台から消えると、児嶋が俄然輝き始めます。渡部を見捨てるわけでもなく、だからといってネタにするわけでもなく、ひたすらフォローに回り、不倫ネタイジりも受けいれる姿勢で好感度は爆上げ。『白黒アンジャッシュ』にもサンドウィッチマン、ナイツ、土田晃之ら、“超”が付く売れっ子たちが出演して児嶋を支えました」(お笑いライター)
困っている時に手を差し伸べてくれる友人がいるとは、まさに児嶋の人徳を示す証拠。相方の復帰をじっと待ち続け、すっかり“良い人”のイメージとなった児嶋だが、渡部復帰のカギを握る初回放送に『白黒アンジャッシュ』を選んだのは正解だったのか。ベテラン芸能記者の石田春男氏は、こう分析する。
「不祥事を起こした芸能人が完全復活するには、ある程度は開き直って不祥事をネタにする必要があります。『笑ってはいけない』(日本テレビ系)に出演した袴田吉彦や原田龍二はその典型ですし、酒でやらかした前園真聖は、『ワイドナショー』(フジテレビ系)で松本人志にイジられたことで、息を吹き返すどころかタレントとしてブレイクしました。だからアンジャッシュの2人も、誰かイジってくれる人がいる場を選ぶべきだった」
石田氏が名前をあげるのが有吉弘行だ。
「有吉は、『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)でたびたび渡部の名前をあげ、マツコとともに渡部をイジってきた。『有吉の壁』(日本テレビ系)で若手芸人たちをイジり倒し、今やお笑い界のキーマンとなった彼なら、きっと渡部を上手に料理してくれたはずです。
しかし今回の『白黒アンジャッシュ』は2人が経緯を説明するとのことなので、不祥事をネタにすることは想像しにくい。番組予告を見ても、2人はダークスーツを着て神妙な顔をしており、謝罪とお詫びに終始するはずです。それは社会人としては正しい態度かもしれませんが、芸人としてはどうなのか。反省と謝罪の態度を示せば本格復帰が叶うほど甘くないことは、過去の例が証明済みです。だからこそ“初手”が大事なのに、芸人としてまったくオイシくないやり方を選ぶようでは、今後も苦戦が予想されそうです」(石田氏)
今回の放送が本格復帰へのきっかけとなるか──その内容に注目が集まっている。