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宮川大助さんが振り返る脊柱管狭窄症との闘い「浣腸がないと便が出ぇへん」

宮川大助さんも長く脊柱管狭窄症の痛みに苦しんだ(時事通信フォト)

宮川大助さんも長く脊柱管狭窄症の痛みに苦しんだ(時事通信フォト)

 全国400万人の発症者がいると言われる脊柱管狭窄症。“単なる腰痛”と思って医師の診断を受けていない推定発症者数も含めると500万人超とも言われている。漫才コンビ「宮川大助・花子」として活動し、夫婦漫才の第一人者である宮川大助さん(72)は、長く脊柱管狭窄症の痛みに苦しんだ。

「吉本興業に草野球チームがあったんですよ。その中で命がけで野球をやっとった。エースで4番でね、マウンドで死ねたら本望やいうくらい本気でやった(笑)。これが無理したんでしょうね。途中から肘を悪くして、それをかばううちに腰にきて、腰痛を抱えるようになった。手術は2017年やけど、その15年前くらいからずっと痛くてね」

 手術前の半年は特に激しい痛みが続いたという。

「劇場でもようそろようそろ着替えて、舞台もそろーっと出て、ときたま嫁はんが僕に体重をかけると激痛が走る。ただそれが客にウケる。芸人やからそれも嬉しゅうてね(笑)。ええかげんにせぇいうてツッこむけど……。

 そのうち、腰痛で排便が悪くなった。だから浣腸買うてきてね。最初は普通のイチジク浣腸やったけど、それじゃ間に合わんくなって、水をがばーっと入れる浣腸ね、満パンにお尻からぎゅーっと入れてそれが下痢みたいな感じで出てくる。他にも、腸の洗浄剤とか飲みながら凌ぎました」

 手術後は3日目からリハビリに励んだ。

「最初はトイレまで歩くのも怖かった。でものめり込むタイプやから、だんだん調子が出てきて、歩行器に掴まったままダーッて走ったら、看護師さんが追いかけてきて、『師匠ーまだ早いですぅ、コケたらどうするんですかぁ』ゆうて(笑)」

 闘病を“笑い”に変えるのはさすがだが、並大抵の苦しみではなかった。

 多種多様な苦しみを伴う脊柱管狭窄症だが、予防方法はあるのか。竹谷内医院院長の竹谷内康彦医師が説明する。

「同じ姿勢をずっと取り続けるのがよくないです。例えば手元のスマホを少し前かがみでずっと見続ける姿勢などです。定期的に体を伸ばすなどの運動をしましょう。

 神経の圧迫を取り除く『膝抱え体操』もオススメです。横向きに寝て両手で膝を抱え込むように胸に引き寄せます。腰のあたりをしっかり丸めて、脊椎間を広げることを意識し、その姿勢のまま両手を放して力を抜く。その状態を2~3分続ける。1日に数回を目安に行なうと効果が期待できます」

 腰の痛み、脚の違和感はただの加齢ではないかもしれない。できることなら早期発見・治療を心がけたい。

※週刊ポスト2022年3月4日号

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