秋篠宮家の長女・眞子さんと昨年結婚した小室圭さん(30)が、まもなく2度目のニューヨーク州司法試験を迎える。昨年7月に受験した同試験は不合格だったため、現在、小室さんは法律事務所に「法務助手」として勤務しており、弁護士に比べて収入は低い。眞子さんとのニューヨークでの夫婦生活の行方は、2月22日・23日に行われる再試験の結果にかかっている。
日本の司法試験と比較すると、ニューヨーク州司法試験の合格率は高い。昨年7月の司法試験全体の合格率は63%で、初受験した人に限れば78%だった。その数値だけを見て、中には「小室さんは努力不足だったのではないか」と感じた人もいるかもしれない。
しかし、ニューヨーク州司法試験は決して簡単に受かるようなものではない──。そう話すのは、まさに昨年7月に同試験を受験した村尾卓哉弁護士だ。見事合格した村尾弁護士だが、「簡単なテストという扱いをされると、当事者としては違和感があります。」と語る。
「たしかに合格率などの点から、日本の司法試験のほうが、狭き門とは言えるかもしれません。日本の司法試験は、解釈や理論など法律に対する深い知識が求められる一方で、どちらかというとアメリカの司法試験は“各法分野について、大枠を理解できているか”が問われる印象です。しかし、それでもニューヨーク州司法試験は難しい。その最大の壁は、言語の違いにあります」(村尾弁護士、以下同)
20ページ近くある問題文
小室さんが受けるニューヨーク州司法試験は2日間にわたって実施され、1日目は筆記テスト、2日目は択一テストが出題される。試験時間は各6時間という長丁場で、択一テストは200問が出題される。筆記テストでは、架空の州を舞台にして架空の法律や判例をもとに事案を分析させるMPTという問題もある。
「MPTはネイティブの受験生にとっては比較的、取り組みやすい問題とされ、『オアシス』とまで言う受験予備校の教師もいました。しかし、ノンネイティブにとっては20ページ近くある問題文を読むだけでも一苦労で、私も時間が足りずに苦戦しました。」
新型コロナ感染拡大により、昨年7月度のニューヨーク州司法試験はオンラインで実施された。専用のソフトにより、試験中の受験生の姿が録画され、AIによる映像チェックを経て、「不正行為があった」と試験委員会にみなされると失格になってしまう。自宅でのオンライン試験といえど、厳しいカンニング対策が取られているのだ。