カーリング女子日本代表にとって初めて決勝進出を果たした北京五輪。チームはイギリスに敗れたが、前回大会の銅メダルを上回る銀メダルを獲得し、過去最高の栄誉を手にした。
「元気いっぱいの女子カーリングチームは冬季五輪のたびに注目されますが、特にスキップの藤澤五月選手(30才)は、その実力もさることながらかわいらしいルックスが、日本国内だけでなく海外のファンも増やしています」(テレビ局関係者)
そして今回もう1人、スポットライトを浴びたのがNHKで解説を務めた元カーリング選手の市川美余(32才)だった。
「現役時代に“氷上の佐々木希”ともいわれたルックスは健在でした。初心者にもわかりやすい丁寧な解説で日に日に人気が高まり、競技終了直後には、早くも“美余ロス”の声がSNSに溢れました」(前出・テレビ局関係者)
しかし、一部では市川の解説を聞いて、2人の仲を疑う声も聞かれた。
「日本がスイスを8—6で破り、史上初の決勝進出を決めた瞬間、市川さんが『OMG』『信じられない!』と驚いた声を出した。もちろん彼女は喜んでいたと思うのですが、悔しいような表情を見せたという指摘がSNSには飛び交いました」(別のテレビ局関係者)
かつて藤澤と市川は、同じチームで勝利を目指していたことがある。
「日本カーリング界の強豪、中部電力が4年連続日本一に輝いたとき、今回は吉田知那美選手が務めていたサードを市川さんが、そしてスキップを2才年下の藤澤さんが務めていました」(スポーツ紙記者)
強豪でチームメートだった2人には苦い思い出がある。2014年のソチ五輪出場をかけた予選会。最後の最後で、藤澤のミスショットが響いて敗退してしまったのだ。
「その後、市川さんは五輪出場を果たせぬまま24才で引退。理由は“結婚と出産、育児を見据えて”というものでした。一方の藤澤さんは、チームへの支援が大幅に縮小された中部電力から退社し、出身地である北海道北見市のロコ・ソラーレへの加入を決めました」(前出・スポーツ紙記者)
この別れが、藤澤の人生を大きく動かした。新たなチームメートを得た藤澤は前回の平昌五輪で銅メダル、今回は銀メダルを獲得し、夢を叶えた。いずれの大会も市川は解説者として藤澤の活躍を見守る立場だった。
「市川さんにとって藤澤さんは頼れる後輩に違いないはずです。でも、もし自分がいまでもカーリングを続けていたら、この舞台に立っていたのは自分だったかもしれないという思いもあったかもしれませんね」(前出・スポーツ紙記者)
スポーツに人間ドラマは付き物。今後も2人の関係性には注目が集まりそうだ。
※女性セブン2022年3月10日号